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東大が推薦入試導入へ 5年後めど、点数至上主義から脱却
2013.3.13 00:25
[教育]
東京大学(浜田純一総長)が後期日程入試の2次試験で筆記テストを廃止し、推薦入試を導入する方針を固めたことが12日、大学関係者への取材で分かった。大学改革の一環として、5年後をめどに実施する方針。点数至上主義から脱却し、高校の成績評価を合否判定に加えることで「タフでグローバルな学生」(浜田総長)の育成を目指す。導入されれば、明治10年の創立以来初めて。
関係者によると、学力水準を保つため、センター試験はこれまで通り行うが、2次試験は筆記試験に代わり、高校の内申書や面接での選考を検討。周知期間を設けた上で実施方法の詳細を決める。方式は指定校ではなく一般推薦とし、当面は後期日程での試験的実施を想定。将来的には前期日程にも拡大したい考えだ。
東大は学内の懇談会が昨年1月、秋入学への全面移行を検討すべきだとする報告を発表し、11の国私立大に呼びかけて「教育改革推進懇話会」を設置。国際化や学生の質向上を目指し入試やカリキュラム改革などを議論している。
一方で、東大は学内の検討会議で、同様のテーマを議論。推薦入試導入はその一環で、すでに理事会で示されたほか、教授会の賛同も得られているという。
文部科学省も昨年6月、大学改革プランを公表。平成29年度までに1点刻みで点数を競う知識偏重のセンター試験を改め、得点に応じて数段階のレベルで評価する方式や、2次試験で面接や論文で適性を見るなどの方向性を示していた。
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