自民 コメなどは関税引下げも拒否の意見

3月12日 15時45分

ＴＰＰ＝環太平洋パートナーシップ協定について議論する、自民党の対策委員会の役員会が開かれ、米や麦などの農林水産物の重要品目は、関税撤廃だけでなく関税の段階的な引き下げも認められないという意見が出されました。

自民党の「ＴＰＰ対策委員会」は、安倍総理大臣がＴＰＰへの交渉参加を決断することを前提に、党の意見を交渉に反映させようと議論を進めており、安倍総理大臣が交渉参加を決断する前に、党としての最初の要求を政府に提出したいとしています。
１２日開かれた役員会では、農業や外交など５つのグループから、これまでの議論の内容が報告されました。
この中で、ＴＰＰが農業に与える影響を議論してきたグループからは、交渉に参加する場合、米、麦、牛肉、豚肉、それに乳製品などの農林水産物の重要品目は、関税撤廃の例外とするだけでなく、１０年以上の長期間にわたる段階的な関税の引き下げも認められないという意見が出されました。
対策委員会では、こうした意見をふまえて、１３日の総会で政府への要求の取りまとめを目指すことを確認しました。