仏像問題 韓国住職が長崎訪問へ
3月11日
19時15分
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長崎県の寺から盗まれ韓国で見つかった仏像について、もともと仏像を所有していたと主張する韓国の寺の住職が、NHKの取材に対して、今月14日に長崎県を訪れ、仏像が盗まれた寺の関係者と面会することを明らかにしました。
この問題は、長崎県対馬市の寺などから盗まれ、ことし1月に韓国で見つかった仏像2体のうち、「観世音菩薩坐像」について、韓国中部にあるプソク寺がもともと所有していたのは自分たちだと主張しているものです。
プソク寺では11日、地域の住民およそ80人が集会を開き、「仏像は14世紀に日本に略奪されたと記した文献がある」などとして、日本側に返還しないよう求める署名活動を拡大させることを決めました。
こうしたなか、プソク寺のウォヌ住職はNHKの取材に対して、今月14日から対馬市を訪れ、仏像が盗まれた観音寺の関係者に面会することを明らかにしました。
ウォヌ住職は問題の解決に向けて、寺どうしで何ができるか話し合いたいとしています。
この問題を巡っては、韓国の裁判所が仏像が日本に渡った経緯が明らかになるまでは日本に返還できないとする仮処分を出し、仏像を保管している韓国政府は、日本政府の要請を受けて、国際条約などに基づいて日本に返還すべきかどうか検討しています。
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