岩手や福島など東日本大震災の被災地を含む10道府県で、食品から受ける放射性セシウムの年間線量を調べたところ、国が設定した内部被曝(ひばく)の許容線量(1ミリシーベルト)の1%未満と推計されることが12日までに、厚生労働省の調査で分かった。食品に自然に含まれる放射線量と比べても大幅に下回ることが判明した。
厚労省は「食品から受けるセシウムは極めて低い値で、安心して食べられることが示された」としている。
調査は2012年2~3月、10道府県で流通する飲料水や肉、野菜など14種類の食品を購入し、実際に調理した状態でセシウムを測定。1年間食べ続けたと仮定して線量を推計した。原発事故があった福島県は3地域(浜通り、中通り、会津)に分けて調べた。
厚労省によると、10道府県のセシウムの年間線量が最も高かったのは岩手で0.0094ミリシーベルト、最低は北海道の0.0009ミリシーベルトだった。国は食品中の放射性物質の年間許容線量を1ミリシーベルトとして12年4月から新基準値を適用している。食品に自然に含まれる放射性物質から受ける年間線量は約1ミリシーベルトに上る試算がある。
福島県の中通り地域では、セシウムの年間線量が0.0066ミリシーベルトと推定され、同0.0193ミリシーベルトだった11年9~11月の前回調査と比べて3分の1に減少した。
このほか12年3~5月、9道府県で乳児、幼児、一般成人など6つの年齢層の男女3人ずつと妊婦3人の計39人の家庭の食事からもセシウムを測定。推計の年間線量(平均値)が最高だったのは茨城の0.0039ミリシーベルト、最低は大阪、高知の0.0012ミリシーベルトだった。
厚労省、厚生労働省、放射性セシウム
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