11年末頃から徐々にメジャー進出が増え、ランキング上位にも登場するようになった動画投稿サイトniconico等で活躍する“歌い手”達。彼らは主にボカロPによる楽曲やJ-POPなど、既存楽曲のカバー(「歌ってみた動画」)をサイトにアップし、徐々に人気を獲得してきた。昨年12月には、人気“歌い手”5人によるユニット、√5(蛇足、ぽこた、みーちゃん、けったろ、koma’n)のシングル「新星Ω神話(ネクストジェネレーション)/ボク時々、勇者」が初動1.2万枚(12年12/17付)を売り上げ、9位にランクインすると、以降、√5にも参加している、ぽこた、蛇足が、それぞれソロ作品を発表。どちらもTOP30入りした。
主な“歌い手”作品の売上動向
さらに、2月には灯油『トーキョープレジャーグラウンド』(初動0.8万枚)、天月-あまつき『-君ヲ想フ月』(初動1.0万枚)、ナノ『N』(初動1.6万枚)が、それぞれ初登場TOP20入りする好セールを記録。“歌い手”シーンが面の広がりを見せ始めている。
そもそも同シーンで、まず頭角を表したのが赤飯とGero。11年2月発売の赤飯の1stアルバム『EXIT TUNESPRESENTS SEKIHAN the BEST』が初動1.3万枚(累積売上2.6万枚)を記録すると、続いて発売されたGeroの1stアルバム『Gourmet』(11年7月発売)は初動1.9万枚(累積売上2.6万枚)と連続ヒット。さらに、ぐるたみん『EXIT TUNES PRESENTS ぐ~そんなふいんきで歌ってみた~』(11年12月発売)は、初動2.5万枚、累積でも6.8万枚まで売り伸ばすロングセールスを記録した。なお、ぐるたみんは、3月6日には、最新アルバム『EXIT TUNES PRESENTS る~そんなふいんきで歌ってみた~』の発売が控えており、前作以上のセールスも期待される。(オリジナル コンフィデンスより)