セリーナ・ザ・"キッド"

『お金!と、あと正義も!』




<―――概要―――>


名前:セリーナ・ザ・"キッド"
所属組織:UNITED TRIGGER
性別:女 

癖があるブロンドのショートヘア、翡翠ともブルーともとれる神秘的な瞳、高い身長と肉付きの良い肢体を持つグラマーなガンマン。
ウェスタンな雰囲気が好みなのか、使い古したテンガロンハットに白いシャツ、土気色のベストとブーツカットのジーンズ
ウェスタンブーツにガンベルトとかなり本格的な格好をしている。

新しい正義組織にして営利団体でもある「UNITED TRIGGER」創立者にしてリーダー(仮)。

見かけの通りリボルバー式拳銃を扱う西部劇風ガンマンのバウンティ・ハンター(賞金稼ぎ)。
普段は移動手段として馬に乗っており、その馬術はなかなかのもの。
ロープを使うのも上手く、ガンマンとしての腕もかなり高い。ファスト・ドロウ(早撃ち)は勿論のこと
正確な射撃能力と素早いリロード技術を持ち、曲射や兆弾を操る事にも長けている。
しかし身体能力はそれこそ「女性」そのものなので、
メインウェポンである『魔銃』さえ使っていなければ倒す事は容易く、また銃がない状況でピンチに陥りやすいという致命的な欠陥も。

性格はよく言えば大らか、悪く言えば大雑把。賞金稼ぎとして生活しているので
普段は悪人退治をもっぱら行っているが、そこに正義感や義務感などはさほど感じておらず
所謂金の亡者、お金大好き人間である。お金が稼げなくなれば賞金稼ぎなどやらん!というのがモットー。
美味そうな話を手際よく嗅ぎつけ、自分も噛ませろと迫ってくるので仲間からは「またアイツか・・・」と迷惑がられている。
やることなす事大抵適当、神経の太さを伺わせるが、しかし人の心の機微には敏感。
悩んでいる人間や辛そうな人間には空気を読み、普段からは考えられないほど優しく接したり、逆に放っておいたりと
意外と精神的には大人びているところもあるようだ。
もっとも、当の本人は普段から言動が滅茶苦茶な上にテンションが激しいので、一見すると信頼できないタイプだろう。
また金を貯めるのも好きだがその使い方は豪胆で、殆どが酒とギャンブル、銃のメンテナンスや弾薬費に消えている。
でっかく稼ぎ、でっかく使うという刹那的な考えをもっている。
端麗な容姿と、職場の関係から男に迫られる事も多いようだが、現在恋人はおらず、また作る気もなさそうだ。

何故かは分からないが人間の創った物とは思えない銃器―――-"弾"末魔と呼ばれる所謂『魔銃』を所持しており
本人自体には特異な力や能力者を圧倒するスキルこそないものの、その"弾"末魔を駆使した中距離・遠距離戦をメインに戦う。

過去何度かの依頼や「風の国襲撃事件」等を通し、自分自身の生き方への疑問を持ち始め
いつしか賞金稼ぎを倒す事になんらかの使命感、ありていに言えば「正義」への熱い想いを感じ始めるようになり
やがてその考えは全く新しい正義のカタチである『UNITED TRIGGER』設立へと繋がっていく。

「エルジオ防衛戦」の終結際、幾人もの能力者たちと共に纏衣を打ち破りその想いは確信へと変わったようだ
ラジオやテレビで全国へと中継されるエルジオの激戦にピリオドが打たれたそのとき、『UNITED TRIGGER』の設立を発表。
大々的に宣伝され、彼女は新しい正義の旗印を掲げることになる―――

『イイねぇ、金になりそうじゃん?―――お仕事、しますかっ!』

―――尚、彼女の懐はがめつい性格により暖かい時期が続いていたものの
組織設立に伴いその殆どが費用として吹き飛んだので現在は―――言うまでもない。
そんなこんなでUNITED TRIGGER創立後も賞金稼ぎという肩書きは捨てられそうには無い。



<―――能力―――>


彼女は厳密には『能力者』のカテゴリには入らない、所謂一般人である。
銃を扱う事には長けているが基礎的な戦闘力は成人男性にも劣り、殴り合いなら体格の良い女性にも負けてしまうだろう。
そんな彼女を賞金稼ぎとして、そして組織の一員として成り立たせているのは使用している特殊な武器、-"弾"末魔の存在である。

正体不明、出所不明の怪しげな銃器である"弾"末魔はセリーナがある日突然「拾った」らしく
セリーナ自身にもこの銃器については分かっていない事が多い、というか分かっている事より分かっていない事の方が多いようだ。

見かけには古式なリボルバー拳銃に部類されるそれは、ただの銃器ではなく魔力を纏う"魔銃"であり
通常の銃に装填する鉛の弾丸を変換して放つ"魔弾"と、発射する事により"弾"末魔の内部に登録された特殊武装を呼び出す"召還"と
二つの力を有する特殊な火器である。

この銃器による射撃と、召還による特殊武装の数々を駆使し遠距離から中距離戦を得意とする。
後方支援担当、と言い切っている節もあり、接近戦はどうやら苦手のようだ。

詳細は-"弾"末魔