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海上で救助待つ津波救命艇が完成
3月6日 15時4分

津波が来た際に逃げ込み、数日間、海上に浮かんで救助を待つ「津波救命艇」の試作艇が完成し、6日、都内で公開されました。

津波救命艇は、東日本大震災を受けて国土交通省四国運輸局が開発を進めているもので、6日、東京・千代田区の国土交通省で、試作艇が公開されました。
試作艇は全長8.4メートル、幅3メートルで、全体が強化プラスチックでできています。秒速10メートルの津波に巻き込まれて物と衝突しても耐えられるよう、船の先端や左右の側面は、最大で厚さ1.3メートルの発泡樹脂のクッションで覆われています。また、船が転覆しても元に戻る復元性も確保されています。
さらに、船内には最大で35人が乗り込めるようになっていて、数日間、海上で過ごせるようトイレが設けられているほか、食料や医薬品などを備蓄できるスペースも確保されています。
国土交通省によりますと、津波救命艇は、近くに、高台などの避難場所がない小学校や老人ホームなどに設置し、津波が来る前に逃げ込んでもらうことを想定していて、早ければ来年度中にも自治体が整備できるようにしたいとしています。
国土交通省四国運輸局の丸山研一局長は「津波が起きたら、まず高台などに逃げることが重要だが、高齢者や体が不自由な方が安心して避難する場所として救命艇を活用してほしい」と話しています。

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