SFTSウイルス:ダニ感染症で3人の発症確認−−長崎など3県
毎日新聞 2013年03月12日 東京夕刊
ダニが媒介する新種の感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」について、厚生労働省は12日、長崎、佐賀、高知の3県で05年から昨春に3人が感染していたと発表した。いずれも回復しているという。SFTSの感染は、死亡が確認された5人を含めて8人となった。
厚労省によると、長崎県の50代男性は05年11月、下痢や下血などの症状が出た後に血液中の白血球や血小板数が低下。佐賀県の80代男性は10年8月、高知県の80代女性は昨年4月、共に同様の症状を訴えた。血液から検出されたウイルスは死亡患者のものと同一とみられ、いずれも国内感染とみられる。
SFTSは今年1月、山口県の成人女性の死亡が確認されたことを機に疑い例が約40件寄せられ、このうち愛媛、宮崎、広島、長崎県で4人の死亡が確認された。【井崎憲】