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世界初、メタンハイドレートの海底採掘開始
「燃える氷」とも呼ばれ、次世代のエネルギーとして注目されている天然ガスの一種「メタンハイドレート」が愛知・渥美半島沖の海底にあることがわかり、世界で初めて海底から採掘する作業が14日夜に始まった。
詳細な調査により、静岡県から和歌山県の海域内に濃度の高いメタンハイドレートがあることがわかっていて、このエリアには日本のガス消費量の13年分以上が眠っているとみられている。今回、採掘試験が始まったのは、この海域内の渥美半島沖80キロ地点で、探査船「ちきゅう」がドリルのような特殊な機器を取り付けたパイプを海におろし、水深1000メートルの海底からメタンハイドレートの層がある地層まで約300メートル以上掘り進めるという。
エネルギー資源の96%を輸入に頼る日本にとって、メタンハイドレートが天然ガスとして使えるようになれば、待望の国産資源につながる。今回、試験的に海底に井戸を掘り、来年1月からは実際にメタンハイドレートからガスを産出する予定。
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