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甲状腺比較調査 弘前や長崎で56%にしこり/福島とほぼ同様
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環境省は8日、東京電力福島第1原発事故による福島県の子どもの甲状腺への影響を確かめるため、比較対象として長崎など3県の子どもを調査した結果、計56.6%の子どもの甲状腺に小さなしこりなどが見つかったと発表した。約41%だった福島県より高い割合だが、環境省担当者は「福島とほぼ同様の結果と考えている」としている。
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比較調査の対象となったのは、事故による影響が小さく、検査体制が整っている弘前市、甲府市、長崎市の3〜18歳の4365人。5ミリ以下の結節(しこり)や20ミリ以下の嚢胞(のうほう)が見つかったのは56.6%に当たる2469人だった。
「2次検査が必要」とされたのは1%で、残る42.4%は何も見つからなかった。
福島県では事故発生後、18歳以下の約36万人を対象に甲状腺検査を開始。結果が出た約13万3千人のうち3人が甲状腺がんと確定し、約41%の甲状腺に小さなしこりなどが見つかった。
環境省は、3県の割合が福島県よりも高かったことについて、しこりなどができにくいとされる0〜2歳児が今回の調査の対象になっていないことなどを理由に挙げた。
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