社長挨拶

「世界一の馬肉を皆様へ届けたい!」その熱い思いが今実現しました。

乳離れ後すぐの子馬を専用農場へ導入。穀物、乾草などの天然飼料のみを与えカナダの大自然でクロード・ボーブリー氏が育てたさくら工房専用馬です。

製品にするのは3才から4才の若馬のみ!その美味しさをぜひ味わってください。
馬刺しの為に育てられた馬がここさくら工房にあるのです!

社長挨拶~私の馬肉への情熱!

「世界一の馬肉を皆様の食卓へお届けしたい。」
株式会社大成 さくら工房
代表取締役 田中 忠雄

1.馬肉の歴史

かつてこの地は木曽馬の産地でした。私が生まれ育った頃は馬はトラクターであり、乗用車であり、何より家族の一員でした。山国であるこの地に暮らす先人は必然的に蛋白源として、また何より感謝の意味を込めて廃用馬を食べていたんです。馬肉は蜂の子、ザザ虫、イナゴなど、今も郷土食として残る伊那谷の名物と共に、美味しい物として自然に受け継がれた物なんでしょうね。

2.時代の移り変わりの中で

高度経済成長期には、全国展開をスタートさせていました。しかしそれと反比例して、国内の馬の頭数は激減していました。モータリゼーションの流れにより、農耕馬の需要がなくなってきていたんです。私は北海道、東北などへ買出しに駆け回りましたが、日本の少ない物量では安定品質、安定供給、安定価格の三原則を守るのは難しいものでした。そのころまでは馬肉というと廃用馬が主で、決して美味とは言えず、こだわりを旨としていた私自身は決して満足していませんでした。国内には私の満足出来る馬が、もういなかったんです。

そんな中で、食用に飼育された馬を求めて世界に目を向けることになったんです。

『何も国産に固執する必要はない!本当に旨い馬肉を自分の手で作りあげたい!』

その思いを胸にさらに畜産先進国を見て回りました。さまざまな紆余曲折がありましたが、ついにカナダで私のこだわりを理解して、旨い馬肉作りを実践してくださる方を見つけることが出来たのです。

3.本当に美味しい馬肉の定義

現在弊社では、緑豊かで水と空気の美しいカナダ・アルバータ州『ボーブリー牧場』で約6000頭の食用馬を、委託飼育しています。品種はベルジャンドラフト種6割、ペルシュロン種4割です。馬には軽種馬と中半血種、重種馬があり、軽種馬は競走馬のサラブレッドが代表的です。食用に向くのは重種馬であり、前記の2種はこの重種馬にあたります。いずれも足が短く胴が太いのが特徴で体重は1トンにもなります。広大な牧場でロッキー山脈の乾燥した気候の下、飼料や育て方を全て指定しています。飼料は牧場の周りに広がる畑の麦、乾草などの天然物、そしてロッキー山脈の美しい水です。この飼料を450~700日間与えた3才~4才の若馬のみの出荷となります。そのため臭みがなくて旨味が溢れ、色鮮やかで高品質な馬肉を作り出すことが出来ました。牧場の土の上で健康、衛生的に育った馬にはさまざまな菌に対する免疫ができるので、抗生物質、ホルモン剤を与える必要は全くありません。「本当に美味しい馬肉は、こだわり抜いた環境と飼育方法によって確立される」、これこそが私の求めていた美味しい馬肉の定義なのです。

4.最後に

弊社は創業から100年近い歴史があります。この歴史に甘んずることなく、従業員一丸となって「世界一美味しくて、世界一安心安全な馬肉をお客様にご提供すること」を信念として掲げ、私自身も誰にも負けない馬肉のプロフェッショナルとして、さらに良い商品をお客様のお手元にお送り出来るよう、努力を重ねて参る所存です。この度、「さくら工房」ブランドを立ち上げることとなりました。この機会に是非、私が半生をかけて作り上げた、究極の馬肉の味を皆様にも味わっていただければと願うばかりです。


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