中国の新国家副主席に改革派の李源潮氏、習近平氏の権力基盤強固に=関係筋
[北京 12日 ロイター] 中国の新たな国家副主席に、改革派として知られる李源潮・共産党政治局員が就任する見通しであることが分かった。複数の関係筋が明らかにした。
指導部に近い関係筋によると、影響力の強い江沢民・前国家主席が党政治局常務委員の劉雲山氏を副主席に起用しようとしたが、国家主席に就任する予定の習近平・党総書記はこれを拒否したという。習総書記の権力基盤が固まってきている兆候と言えそうだ。
国家副主席は象徴的な地位にすぎず、実際の権力は限定的だが、外交面での役割が期待され、李氏にとっては出世となる。
複数の関係筋によると、李氏は昨年11月の党大会で最高指導部の政治局常務委員に就任するとみられていたが、江氏ら党長老に阻まれた経緯がある。
シンガポール国立大学東アジア研究所の中国政治専門家、郭良平氏は李氏の国家副主席就任について「同氏が政治局常務委員になれなかったことへの償いの一環だ」と指摘する。
李氏が国家副主席に就任すれば、政治局常務委員以外の就任は1998年以来初となる。
国家副主席職は1982年の憲法改正で創設され、胡錦濤国家主席が1998年から2003年まで務めたほか、習氏も2008年以降、副主席職に就いている。
ただ、李氏は年齢的にみて、習氏の後継者とはならない見込み。
国家副主席は国家主席を補佐するほか、主席が辞任したり、死亡したりした際には副主席が主席職を引き継ぐ。
李氏は父親が元上海副市長の「太子党(党高級幹部の子弟)」。国内の2大学で数学と経済学の学位を取得したほか、法学の博士号を持つ。米ハーバード大学のケネディ行政大学院で過ごしたこともある。
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