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【サッカー】

関口 ムアントン戦で移籍後初先発

2013年3月12日 紙面から

 仙台から新加入の浦和MF関口訓充(27)が、きょう12日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグ第2戦のホーム・ムアントン戦(埼玉)で移籍後初先発を飾る。11日の公式練習で、主力組の左ワイドに入って最終調整した関口は「負けられない戦い」と決意を口にした。東日本大震災から丸2年。第二の故郷への鎮魂の思いを胸に、快足ドリブラーが出陣する。

 雲一つない埼スタの青空が心地よかった。大歓声を浴び、「背番号11」がプレーする勇姿をイメージすると、「新しいチャレンジが始まるなぁ」。スタメン初陣に、関口は思わず武者震いした。

 陣取るポジションは左ワイド。国際経験こそ乏しいが、スピード感のあるドリブルは一級品だ。堅固な相手守備陣をこじ開けるには、鋭利な突破が欠かせない。「相手の間を外せば抜ける。(パスで)ボールを動かしながらタイミングは一瞬。タイミングを見逃さずに仕掛けたい」。関口が脳裏に描く“進路”は鮮明だ。

 震災から丸2年。9年過ごした「第二の故郷」で、関口は被災者の悲しみ、苦しみをともにしてきた。いま、メディアはこぞって被災地や復興の現状を取り上げているが、そこに節目や終わりはないことを、関口自身が肌身を持って知っている。

 「テレビでは突然、また騒ぎ出しているけど、個人としては日にち(3月11日)に近づくとか関係なく、常に被災地への思いを持っている。被災者のために、自分たちはそういう思いを持ち続けて、常日ごろから何ができるか考えている」

 仙台を離れても、鎮魂の思いは被災者たちとともに−。「(移籍後初先発すれば)自分の中では第一歩、スタート。勝ちに貪欲になって、チームが勝てるように頑張る」。関口はさまざまな思いを抱え、ピッチに立つ。 (松岡祐司)

 

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