好調上原、５戦連続で無安打無失点

　またまたパーフェクトに抑えた。レッドソックスの上原浩治投手（３７）は１０日、フロリダ州でレイズとのオープン戦に６回から３番手で登板。打者３人を完璧に封じ込め、５試合連続の無安打無失点とした。結果を気にする段階でないとしながらも、好投が続く状況に時事電などによると、「シーズンに取っておきたい」と口調も滑らか。開幕へ、これ以上ないほど順調だ。

　結果同様、内容も文句なしだった。３番ロンゴリアには外角いっぱいに投げ、バットの先に当たる右飛。左打ちのジョイスは内角で詰まらせ二ゴロに仕留めた。右打者の外、左打者の懐へとイメージ通りのカットボールを投げわけ、「真っすぐとフォークのイメージが強いはず。もう一つあるというのを（相手の）頭に入れれば確率は減る」とニヤリ。同地区レイズの主軸の脳裏に新たな軌道を刷り込ませた。

　ＷＢＣ日本代表が決勝ラウンドに進出。自身も代表経験は豊富だが、だからこそ戦う当事者たちの気持ちも分かる。「選ばれし者がやっている。僕がどうこう言うことではないので、楽しんでやってほしい」。エールは胸にしまい込み、自身も黙々とシーズンへ突き進む。