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【プロ野球】マー君で世界一! 決勝戦先発へ2013年3月12日 紙面から
マー君でV3−。準決勝進出を決めた第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表は11日、東京ドームで自主練習に臨んだ。2次ラウンドは救援を務めた田中将大投手(24)=楽天=が先発組のメニューで調整。山本浩二監督(66)は決勝戦の先発については言及しなかったが、開幕戦に続いて、3連覇の懸かる決勝に田中が登板する公算が大きくなった。11日の敗者復活2回戦はキューバが敗退。日本は12日の1位決定戦でオランダと戦い、試合後にチャーター機で渡米する。 難関の東京ラウンドを突破し、くっきりと見えた3連覇への道。最終ランナーに指名されるのはやはりこの男になりそうだ。 すでに前田健を準決勝に先発させることを明言している山本監督は、決勝戦の先発について「胸の内にはあるけどね。マエケンだけで勘弁して」と発言。口にこそしなかったが、意中の投手は代表発足当初からエースを任せた田中だ。 田中はこの日、杉内、涌井らとともにポール間走を繰り返すなど、先発投手のメニューをこなした。2次ラウンドではリリーフ組に入っていたが、決勝トーナメント(米サンフランシスコ)で先発復帰を見据えていることは明白。順調なら14日(日本時間15日)のジャイアンツとの練習試合(米アリゾナ州スコッツデール)で調整登板し、中4日で決勝戦に臨むプランが有力だ。 2度目のWBCは田中にとって苦難の道のりとなっている。2月17日の広島戦から初戦のブラジル戦まで3試合連続の初回失点。急きょ救援に回ったキューバ戦、台湾戦でも失点を喫した。田中自身が「結果が出ていない」と嘆くのも無理はないが、キューバ戦では2イニング6奪三振。台湾戦でも打者9人に対して4奪三振と本来のボールの切れは戻りつつある。 不完全燃焼のままでは終われない理由もある。東日本大震災から2年となるこの日、練習開始に先立って犠牲者に黙とうをささげた。 「風化してしまうことが一番怖いこと。元の生活に戻れていない人もたくさんいるし、野球で明るい話題を届けられたらいい」。被災球団のエースとして奮闘してきた田中だけに、WBCの大舞台で快投を届けたい気持ちは誰よりも強い。それが決勝の舞台となればなおさらだ。 オランダ戦では同い年の前田健の熱投も目に焼き付けた。「本当にすごいなと思いました。完璧ですね。刺激になる? 刺激になるでしょう!」。その前田健が決勝へ導けば、次は田中の番。逆境からはい上がったマー君がV3ロードを締めくくる。 (臼杵秀之) PR情報
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