慢性的な頭痛に悩まされている、という方に朗報です。

海外サイト『Telegraph』によると、国際頭痛学会の専門誌『セファラルジア』上に、ある驚くべき発表が掲載されたのだそう。それはなんと、セックスが頭痛を緩和する、という新事実! しかもその効果は、一般的な鎮痛剤のそれとほぼ同程度だっていうから、これまたびっくり! 一体どういうことなのーっ!?

セックスがもたらす驚くべき効能を発見したのは、ドイツ・ミュンスター大学の研究チーム。彼らは、被験者として集めた偏頭痛患者800人と群発頭痛患者200人に、頭痛と性行動に関する調査を行いました。

すると偏頭痛患者の半数以上が、パートナーとのセックス後に頭痛が緩和した、と話していたことが判明したのです。中には、鎮痛剤の代わりにセックスを行っていたという男性患者さえいたのだとか。う~ん、アグレッシブですねぇ。

この結果を受けた研究チームは、セックスによって発生した脳内物質『エンドルフィン』が効果的に作用したのでは、と分析しました。というのも、『エンドルフィン』には頭痛をも解消させてしまうほどの鎮痛作用があるから。

「激しい頭痛に見舞われた際に、セックスしようとは誰も思わないでしょう。しかし我々の研究によって、セックスは頭痛を緩和し、ときに完治させる効果さえあることが明らかになりました。だから、頭が痛いからセックスをする、という行為に、なんら異常性はないのです」と、研究チーム。まあ、なんら「異常性はない」のかもしれませんが、「頭が痛い……よし、セックスしよう!」っていう発想はなかったわ……。

多幸感をもたらし、ときに「脳内麻薬」とまで呼ばれるほどの脳内物質『エンドルフィン』。モルヒネ同様の作用を示す、と聞いたことはあったけれど、まさかここまでの効果を発揮するとは……恐れ入りましたっ。というわけで、頭痛持ちのみなさまは1度、試してみてはいかが?

(文=田端あんじ)

参考元:Telegraph

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