キャラ設定、世界観構築
キャラクター設定のテクニック
登場人数
ライトノベルの物語を作るときに欠かせないのが登場人物のキャラクター達ですが、気を付けておかなければならないポイントがあります。
それは単に物語が壮大になるかも!と、短絡的に考えてしまい、むやみやたらに登場キャラクターを増やしてしまうことです。
それも小説を初めて書くという人は特に注意してください。
理由は作家一人で書き分けが可能なキャラクター数には限りがあり、一人一人のキャラクターをうまく生かせない場合が多いこと、増やしすぎて書き手から読者に対してライトノベルを通して伝えたいことが不明瞭になることなどです。
売れっ子作家の中にはとんでもない数のキャラクターが登場する作品を連載し、人気を博している方もいますが、その方はあくまで売れっ子であり、それだけのキャラクター数を捌けることができる力を持っているということを理解しておきましょう。
最初はメインとなるキャラクターを4、5人に絞って物語を一本完結させてみて自分の力量を把握してから徐々に登場キャラクターを増やしていきましょう。
魅力のある設定
ライトノベルに限らず小説に読者が求めているのは、現実世界ではありえない非現実な夢のよう話なのです。
ということはライトノベルに登場するキャラクター、世界観にそういった要素、属性を持たせなければなりません。
例えば、主人公○○○は普段は平凡な日常を送っている学生だが、人には言えない秘密を持っている。
○○○は魔法が使えるのだ。
こういったキャラクターの設定がライトノベルを制作していく上で大事になってきます。
もちろんキャラクターに特別な要素を持たせずともキャラクターの魅力を引き出し、読者の心を掴める自信があればそれはそれで他のライトノベルとは違った強みを持つことができるのでそういった方向性もありだと思います。
創作物を作る上では周りの小説家は皆ライバルなのです。
他者の作品にはないオリジナルのストーリーを作り、他のライトノベルと差別化を図ることでライトノベル読者の関心を引くことを心掛けましょう。
感情移入
ライトノベルに登場するキャラクターを作る際に、非現実的な要素を取り入れたほうが良いと前述しましたが、
それが行き過ぎてあまりにも現実の人間とかけ離れてしまったら読者がキャラクターに感情移入できなくなってしまいます。
ライトノベル読者というのは想像の中でキャラクター達が様々な非現実を体験していく中で自分もそれを追体験していきたいという願望が強いのです。
例えば、出てくるキャラクター違が皆何でもできる完璧超人ばかりであったり、善人すぎる人ばかりだったりした場合どう思いますか?共感を得られるでしょうか?現実の人間はそんな人間はほとんどいないでしょう。
それぞれに得手不得手があり、好き嫌いがあるはずです。ライトノベルのキャラクター設定では非現実を体感できる設定を根幹として読者が感情移入できる現実的な設定をキャラクターの人間性に組み込むことで読者に感情移入できる環境を作ってみましょう。
そういったことも踏まえて自分が感情移入できるキャラクターをライトノベルや、他の小説から学んでいくということも大事になってきます。
読者層を意識した設定
ライトノベルの人気が上昇し、幅広い層に人気をが出てきたといってもライトノベルのメイン読者ターゲットは、
10代~20代の若年層であることは変わりません。
となると、主人公や他の登場キャラクター達の年齢が読者層とかけ離れてしまうと感情移入しづらくなってしまいます。
ライトノベルの業界には大人を主人公にした物語は売れないという定説があるほどであり、主人公の年齢は若年層に合わせた設定にされていることがほとんどです。
設定を大人の主人公にした場合は、子供の登場キャラクターを作りそのキャラクターの視点で物語を進行していくことでライトノベルのメイン読者層に共感や感情移入を促せる設定を作りましょう。
世界観構築
今度はライトノベルの物語を進行する舞台をどのように構築するかを決めましょう。
ファンタジーならば舞台は中世ヨーロッパの街並みのような雰囲気で、ラブコメならば現実と同じような学校を主軸に置いて明るい雰囲気にするなど前述のキャラクター設定とともに世界観の構築はライトノベルの生命線ともいえる大事な部分です。
ここ最近の作品の世界観はどちらかというと現実的な世界観を元に、非現実的な要素を盛り込んだ作品が多く、代表的な世界観になってきています。
これは現実的な世界にポッとファンタジー要素のようなライトノベルの中でしか味わえないことが起こることで読者の興味を引き付けやすいこと、そのライトノベルの売りにすることができるからです。
一昔前まではライトノベルと言えばファンタジーを題材にしたものが主流になっていました。
それはファンタジーというもの自体を、作家が自由に小説を書くための手段として架空の世界観をしようしても違和感のないジャンだったためです。
プロのライトノベル作家に求められるライトノベルの世界観作りの技術レベルとは、非現実的な要素でもそ現実に起きてしまってもおかしくないと読者に思わせてしまえるほどの構成力なのです。