- [PR]
政治
【震災2年 政治の風景(中)】収束宣言の「罪」 関心薄れる福島の戦い
2013.3.11 21:19
(2/2ページ)
冷温停止は30~40年かかるとされる廃炉に向けた入り口にすぎない。福島の放射能との戦いが忘れられることを恐れたのだ。増子の進言で、野田は「廃炉に至る最後の最後まで全力で取り組む」と語ったが、収束したという印象が薄れることはなかった。
ただ、復興副大臣の谷公一は「風化とまではいえないのではないか。まだ多くの方が3・11を忘れていない」と語る。
7年1月の阪神大震災を兵庫県庁職員として経験した谷には、2カ月後の地下鉄サリン事件で震災報道が一気に減ったことが忘れられない。
「当事者には無関心が一番こたえるんですよ」
谷はマザー・テレサの「愛の反対は憎しみではなく無関心です」という言葉を引き、こうつぶやいた。(敬称略、肩書は当時)
関連ニュース
- [PR]
- [PR]