カタリバが新たに団体サイトを作っていますね。大変参考になるので、ちょっと考察。
新たに団体サイトを開設。新ロゴも
新たに作られた団体サイト(katariba.or.jp):NPOカタリバ « 生き抜く力を子ども・若者へ
旧メインサイト(katariba.net):学校に“社会”を運ぶ NPOカタリバ
旧メインサイトは「カタリバ事業サイト」として残っている点が面白いです。震災後に立ち上がった「コラボ・スクール」事業の重要性が高まってきた結果、新たにブランドを定義したという感じなのかもしれません。
団体サイトは新しいロゴに、事業単位では旧ロゴが残されています。キャッチコピー(タグライン)から想像するに、新ロゴが旧ロゴを包含するイメージなのでしょう。
こうしたブランド変更は、NPOにはよくあるプロセスだと思います。
というのも、NPO団体は現場のニーズに応じて活動が自然と広がってしまい、その結果、当初のブランドでは、現在の自分たちを包含できなくなってしまいがちなのです。
たとえば、病児保育事業で創業したフローレンスも、今ではワークライフバランスに関わる啓発事業や復興支援事業も行っています。経営していくなかで、ごく自然に事業が広がっていってしまうわけですね。
ぼくが関わっているテントセンも、はじめはソーシャルメディアの活用アドバイスを行う団体でしたが、「NPOの人向けの情報媒体がない」という課題に気付き、情報メディア事業がしれっと立ち上がりました(編集長の佐藤氏のおかげです)。今後はより広範なマーケティング・情報面での支援を行っていきたいと思います。
NPOの団体サイトとブランドは、自然発生的に産まれる新規事業を漏れなく包含できるよう、フレキシブルに、または厳格に運用する必要があるといえるでしょう。テントセンもそろそろ考え直す時期に来てるんだろうなぁ…と思いつつ。