【マラソン】野口、世陸へ打倒・アフリカ「負けないぞ！」

　０４年アテネ五輪女子マラソン金メダリストの野口みずき（３４）＝シスメックス＝は、３位となった名古屋ウィメンズから一夜明けた１１日、出場が決定的な８月のモスクワ世界陸上への意欲を語った。現在は２時間２０分を切るエチオピア、ケニア勢が世界女子マラソン界を席巻中。しかし、「負けないぞ！」と９年ぶりの世界大会での打倒アフリカを誓った。

　１０日のレースでは、持ち味のダイナミックなストライド走法が、少し狭まっていた。「省エネを意識していました。これから広げていきたい」と８月までの走り込みで本来の姿を取り戻す構え。若手に対して「消極的で攻めの姿勢が足りない。私の走りで刺激を受けてほしい」とモスクワでは強気のレースで結果を残し、日本女子マラソン界を活性化したい考えだ。

　全盛期にはツチノコやＵＦＯの目撃を報告するなど天然ぶりを発揮。しかし、左もも肉離れで出場辞退した０８年北京五輪以後は、超常物体との遭遇はなくなったという。「最近は見ません。私も大人になったので」。厳しい現実にさらされ続けた３４歳は、落ち着いた笑顔を見せた。