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◆大相撲春場所2日目 ○白鵬(寄り切り)高安●(11日・ボディメーカーコロシアム) 東日本大震災から11日で丸2年を迎えた。大相撲の横綱・白鵬(28)=宮城野=が被災地の子供たちへ「忘れないよ 夢」とメッセージを寄せた。色紙は昨年、震災で消失した土俵を再建した岩手・山田町へ贈る意向を示した。28歳の誕生日でもあるこの日は春場所2日目の取組で東前頭筆頭・高安(23)=鳴戸=を寄り切って完勝。復興への思いを込めた白星を被災地へささげた 。
特別な日の白星は一瞬で決めた。白鵬は2秒6で一気に高安を寄り切った。震災から2年。西の支度部屋では「力士会でいろいろと活動をやってきたが、その中で土俵の上で元気な姿を見せれば違った意味で応援になると思っていた。そういう意味ではいい相撲だったんじゃない?」。28回目の誕生日と重なる3・11の白星を静かにかみしめた。
震災直後から被災地へ物資を支援。力士会の先頭に立って岩手・山田町、宮城・気仙沼市の土俵再建なども行ってきた。来年は福島で土俵再建などの支援活動を行う意向。丸2年を迎えたこの日、被災地の子供たちへ2つのメッセージを寄せた。
◆「忘れないよ」
「人間というのは悪いことを忘れていくもの。それはいいことでもあるけれど、この震災は絶対に忘れてはいけないこと。自分としても忘れるなんてことはありえない」
行方不明者は8日現在で2668人。避難者は2月7日現在で31万5196人。2年がたってもなかなか復興が進んでいないことが現実だ。被災地が立ち直るためには、時間が必要だ。それだけに震災は現在進行形だという思いを持っている。
◆「夢」
震災で親を奪われた子供たちは1500人を超える。白鵬は来日時に体重が68キロしかなかった。先の見えない中で努力を重ね、頂点まで上り詰めた。親を亡くした子供たちの悲しみは計り知れない。ただ、被害を受けた中、必死で将来に歩みを進める子供たちへ自らが歩んできた道を重ねるかのようにこう話した。
「ああいう経験をした子たちが精神的にも肉体的にも強くなると思う。どの道に進むかは分からないが、絶対その子たちがこの国を引っ張ってくれると思う。だから力士会としても10年間の(震災遺児などへの)支援を決めたんです」
このメッセージは土俵再建で縁のある山田町に贈る意向だ。同町関係者は「とてもうれしい。いただけたら子供たちに『横綱からこういうメッセージが来たから頑張れよ』と言えます」と喜んだ。「何年後かに子供たちが当時の力士たちが応援していたと少し思い出してくれれば」と白鵬。日本の国技を背負う横綱として、将来を担う子供たちと一歩ずつ進んでいく。
(2013年3月12日06時01分 スポーツ報知)
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