今年2月の埼玉県新座市議選で初当選した後、「市内に居住実態がなく、被選挙権がない」として、市と県の選挙管理委員会から当選無効とされたタレントの立川明日香市議(27)が21日、亀田博子・市議会議長に辞職願を提出、受理された。市議会事務局によると、理由は「一身上の都合」という。
立川氏の当選後、市民が「公職選挙法で定める選挙の3カ月前からの居住実態が市内にない」などとして市選管に異議を申し出た。
市選管は調査の結果、立川氏が昨年9月に市内のアパートに住民票を移したが、「生活実態はなかった」と判断し、当選無効を決定。立川氏はこれを不服として県選管に審査を申し立てたが、当選無効の裁決が出た。
立川氏は県選管の裁決の取り消しを求め、8月、東京高裁に提訴。来月16日に本人尋問に臨む予定だった。代理人の弁護士は取材に、訴えを取り下げる意向を示した。