NHK北海道のニュース 札幌放送局
函館朝市で震災犠牲者に黙とう
東日本大震災が起きてから2年となった3月11日、津波で浸水被害を受けた函館朝市で、店の従業員などが震災の犠牲者に黙とうをささげました。
東日本大震災で、函館市には最大で2.4メートルの津波が押し寄せて、1人が死亡し、JR函館駅前の地区を中心に666棟が浸水する被害を受けました。
函館朝市は、函館駅近くの一角に海産物などを販売する店が260ほど軒を連ねる市場で、東日本大震災ではすべての店が海水につかり、完全に復旧するまでにおよそ1か月かかりました。
11日は店の従業員など30人ほどが駐車場に集まり、地震が発生した午後2時46分にサイレンの合図とともに黙とうを捧げました。海産物を販売する店の店主は「きょうは被災地の1日も早い復興を願って祈りました。自分の店も被害を受けたが、営業を再開できた。被災地も大変だと思うが、復興に向けて頑張ってほしいです」と話していました。
03月11日 16時02分