制球力抜群!パディーヤの謎
2013年03月11日 16時00分
ソフトバンクの新助っ人右腕ビセンテ・パディーヤ(35=前レッドソックス)が7日のDeNA戦(ヤフオク)に先発して、4回を3安打無失点に抑えた。試合前に中指の爪が割れ、首脳陣からは登板回避を打診されたが「問題ない」と応急処置を施してのマウンド。変化球が限定されながらも、最速147キロの直球を生かした投球でDeNA打線を封じた。
なかでも光ったのは制球力だ。初回、先頭の荒波を速球で見逃し三振、続く内村はスライダーで空振り三振を奪ったが、いずれの決め球も内角へきっちり。四球はゼロで秋山監督も「コントロールがいいね」と目を細めた。さすがメジャー通算108勝といったところだが、チーム内ではこの投球内容になぜか震え上がる声が出ている。「逆にいえば、あそこまでコントロールがいいのに、なぜメジャーであれだけの数をぶつけているのか、という話だよ。内角を突いた際に、すっぽ抜けで当ててしまっていたんじゃないかと思っていたけど、投球を見る限り、そんなことはありえない。噂は本当だったということでは…」(チーム関係者)
パディーヤはメジャー時代に現役2位の通算109与死球を記録し「わざとぶつけていたのではないか」ともささやかれていた。
そこへもって、抜群の制球力を見せつけられたため“まさか…”“もしかしたら…”となっているわけ。素行は一切問題なく、評価もうなぎ上りのパディーヤだが、別の関係者も「公式戦でカーッとなった時にどうなるか」と心配そうに話す。コントロールが良すぎて不安増大。何とも複雑な状況だ。
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