議場の扉の前で一人たたずむスカルリーパー・エイジ氏=11日午前10時25分、大分市議会議場前
改選後初の定例大分市議会が11日始まり、覆面を着用したまま議場に入る意思を明らかにしていた新人のスカルリーパー・エイジ氏(新政クラブ)が、議場出入り口で市職員に制止された。エイジ氏は「覆面姿で当選して民意を得たのに、こんなことが許されていいはずはない」と不満を示し、本会議が終わる正午過ぎまで、議場出入り口に立ち続けた。
本会議は午前10時に始まり、エイジ氏は同じ会派の議員とともに議場出入り口へ。待ち受けていた管財課と議会事務局の職員から覆面姿での入場が認められていないとの説明を受けると、「(市議選で自身が獲得した)2828票の思いを無視するということですね」「古い権力によって議員活動を妨害された」と憤りをあらわにした。
本会議では新議長に板倉永紀氏(自民党)が、副議長に篠田良行氏(社会民主クラブ)が投票で選ばれた。板倉議長は取材に対して、エイジ氏への対応を「(議場での覆面着用を認めないことを決めた市議会の)ルール通り。着用は認めない」と述べた。
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議事見守る市民
議場の傍聴席では開会時に12人の市民が議事を静かに見守った。エイジ氏を支持する市内の会社員(39)は「議事の冒頭に何らかの言及があると思ったが、何もないまま。選挙で当選した人を無視しているようで悔しい」と述べた。市内の男性(80)は、市議会が議会の品位を重視してエイジ氏の入場を認めなかったことを評価し「マスクを脱いで出席しても良いと思う」と述べた。
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