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大阪湾から70キロもカニ歩き!? 琵琶湖でモクズガニ捕獲
2013.3.8 11:23
[westライフ]
海域で繁殖し、その後は主に河川で生息する「モクズガニ」が滋賀県の琵琶湖で捕獲され、同県草津市の県立琵琶湖博物館で展示されている。大阪湾から淀川を遡上(そじょう)してきたのか、それとも日本海、太平洋からやってきたのか…。入館者はモクズカニの“謎の旅路”に思いをめぐらせている。
モクズガニはハサミに濃い毛を持つのが特徴で、高級食材の上海ガニもその仲間。展示されているのは昨年12月に捕獲された甲羅幅約5センチのオスで、琵琶湖での発見例は年に2~3件程度あるが孵化(ふか)場所やたどり着く経路は不明だという。
淀川などでつながる瀬戸内海生まれの場合、高さ73メートルの天ケ瀬ダム(京都府宇治市)を乗り越え、総行程約70キロのルートを移動しなければならない。一方、モクズガニは陸路も進めるため直接つながる河川のない日本海側の若狭湾や太平洋側の伊勢湾からの到達も可能性はゼロではないという。「いずれにしてもハードな旅。どこから来たのか想像しながら観察を」と同館。今月下旬まで展示する予定。
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