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被ばく抑止のヨウ素剤講習会3月5日 17時58分
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原子力施設の事故に備えて、医療関係者が甲状腺の被ばくを抑えるヨウ素剤の調剤方法などを学ぶ講習会が水戸市で開かれました。
この講習会は文部科学省が全国の原子力施設の周辺で毎年開いているもので、茨城県内の保健所の薬剤師や病院の看護師ら13人が参加しました。
東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、今年度から甲状腺の被ばくを抑えるヨウ素剤を調剤したり、甲状腺の放射性ヨウ素の量を計ったりするより実践的な講習が新たに盛り込まれました。
このうち、ヨウ素剤を調剤する講習では停電を想定して、電気を使わないてんびんを使ってヨウ素剤の分量を計り、水に溶かして子どもにも飲みやすい内服薬を作りました。
また、参加者たちは、人形の、のどの部分に測定器を押し当て、甲状腺に取り込まれた放射性ヨウ素の量を計る訓練も行いました。
参加した水戸保健所の薬剤師の女性は、「内服薬の作り方は知っていましたが、実際にやってみると、自分で考えていた方法とは違うところがあって勉強になりました」と話していました。
文部科学省からの委託を受けて講習会を開いた放射線災害医療研究所の山本尚幸所長は、「救護に携わる人が落ち着いて活動できるように実践的な講習を続けていきたい」と話していました。
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