政府主催の東日本大震災2周年追悼式が11日午後、東京都千代田区の国立劇場で開かれた。岩手、宮城、福島3県の遺族代表、安倍晋三首相ら三権の長、天皇、皇后両陛下ら約1200人が出席。地震が起きた午後2時46分に合わせて1分間黙とうし、犠牲になった人たちの冥福を祈った。
遺族代表はそれぞれ追悼の言葉を述べ、岩手県の高校生、山根りんさん(18)は「震災がつらい記憶ではなく、未来につながる記憶となるよう、被災地から若い世代が行動していきます」と語った。
安倍首相は式辞で「教訓を踏まえ、全土にわたって災害に強い強靱な国づくりを進めていくことを固く誓う」と決意を表明した。
天皇陛下は哀悼の意を表し「(被災者の)苦しみを、少しでも分かち合っていくことが大切だとの思いを新たにしています」と述べられた。(共同)