志賀原発:再稼働反対で集会 富山市内で500人参加 /富山
毎日新聞 2013年03月11日 地方版
福島原発事故発生から2年となるのを前に、北陸電力志賀原発(石川県志賀町)の再稼働反対などを訴える集会が9日、富山市内であった。福島からの避難者や地質学の専門家らの訴えに約500人が熱心に耳を傾けた。
弁護士や大学教授らが呼びかけ人となった実行委(事務局・県平和運動センターなど)主催。各地の原発の活断層調査に関わってきた立石雅昭・新潟大名誉教授が志賀原発敷地内の断層は活断層だと解説。「原発から利益を得る立場に対して、どれだけ広く原発ゼロという住民の声を結集させるかが重要」と主張した。
家族4人で福島県大熊町から同市に避難している古山嘉三さん(70)は「人類史上最大最悪の事故の責任は誰が取るのか。原子力は何から何まですべてむちゃくちゃ」と事故への怒りをあらわにした。
その後、参加者は同市牛島町の北陸電本店前に集合。「なくせ原発」などと書かれた紙を掲げ「放射能から子ども達を守れ」「再生可能エネルギーへの政策転換を」とシュプレヒコールを上げた。【成田有佳】