次回放送
308回「えっ!鳥がお芝居?白夜の恋」
【総合・地上デジタル】3月10日(日)午後7時30分~
首の周りに美しい羽を持つエリマキシギのオス。大きさはハトと同じくらいです。普段はアフリカやインドで過ごしていますが、繁殖時期の春から初夏にかけてスウェーデンやシベリアまで渡ってきます。名前の由来であるエリマキのような羽は、この繁殖時期のオスだけに生える特別な羽で、メスへの求愛に欠かせないものです。
5月下旬、その恋の行方に密着しました。
まず、雪解け間もない湿原にオスたちがやって来きます。そしてあちこちで縄張り争いが始まります。縄張りを持たないと、メスに求愛できないからです。
縄張り争いが一段落したころ、やや遅れてメスがやって来ます。すると、オスたちの間で再び戦いが勃発。今度は縄張りを持ったオスが、縄張りを持たないオスを一方的に攻撃します。
実はこの戦い、真剣勝負ではなく、あらかじめ勝敗の決まった“お芝居”なのです!縄張りを持ったオスは、縄張りを持たないオスを攻めたてることで力強さをアピールし、多くのメスを獲得します。
ではいったいなぜ、縄張りを持たないオスは自ら損な役回りの敗者役を演じるのでしょうか?
戦いが始まると、メスは興味津々の様子で見物に集まってきます。敗者役のオスは勝者役のオスのスキを突いて、集まってきたメスに求愛するのです。力の弱いオスが、子孫を残すために身につけた驚きの作戦です。
さらに番組では、近年その実態が明らかになった、もっと奇抜なオスの戦略もとらえることに成功しました。オスのトレードマークであるエリマキを持たず、メスになりきることで他のオスに気づかれずにメスに接近するのです。
白夜の北欧・スウェーデンを舞台に、エリマキシギのオスたちの奇妙な恋のバトルに迫ります!
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