<世界フィギュア>羽生に作曲の指田郁也さんがエール
毎日新聞 3月11日(月)9時45分配信
カナダのロンドンで13日(日本時間14日未明)に開幕するフィギュアスケートの世界選手権。初出場の前回大会で銅メダルを獲得し、今回も上位を狙う18歳の羽生結弦(はにゅう・ゆづる)=宮城・東北高=の躍進を陰で支えたシンガー・ソングライターがいる。羽生のエキシビション曲「花になれ」を歌う指田郁也(さしだ・ふみや)さん(26)。「『人に元気を届けたい』という思いを大事に、若さあふれる滑りを」とエールを送る。
指田さんが羽生と出会ったのは、昨年9月に福井県越前市で行われたアイスショー。ここで「花になれ」を、ピアノの弾き語りで「共演」した。アイスショーや、大会後に行われるエキシビションは映画の主題歌など洋楽が主流だが、羽生が歌詞を含めて「花になれ」を気に入り、採用が決まった。
この曲は元々、時代劇の主題歌として作られたが、「生きてゆけ」「あきらめないで」といったメッセージ性の強い歌詞が、東日本大震災で被災した羽生の姿にも重なり、多くの共感を呼んだ。2人は、昨年末の全日本選手権(札幌)後のエキシビションで再共演。その後は、CDの品切れが相次いだという。
これまでフィギュアスケートをほとんど見たことがなかったという指田さんだが、羽生の滑りを福井で見た時、「シンガー・ソングライターみたいな滑りだね」と羽生に声を掛けた。「音を奏でているような繊細な滑り。僕らがコンサートで全く同じ演奏をしないように、彼も表情や振りを自在に変えている」と、指田さんは解説する。札幌での再会時、羽生は「福井で言われたことがずっと気になっていた。それから滑りがまた変わった」と語り、音楽家からのアドバイスを喜んだという。
「僕は26歳になってようやく『花になれ』が書けた。それを18歳で表現できるのはすごい」と指田さん。スケーターとシンガー・ソングライターの感性が共感し、お互いを高め合っているようだ。【芳賀竜也】
最終更新:3月11日(月)11時34分
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