日本看護協会が夜勤のガイドライン発表(写真付き)

66万人の看護師らで構成する日本看護協会が、きのう(7日)、東京都渋谷(しぶや)区の協会本部で記者会見し、「看護師の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」を発表しました。

 ガイドラインを発表する坂本会長(中央、3月7日・東京都渋谷区で)

看護師の夜勤の負担を軽減するための医療界で初めての指針で、今後、どのような広がりを見せるか注目されます。

日本看護協会の坂本すが会長は、田辺(たなべ)市龍神村(りゅうじんむら)出身で、和歌山県立看護高等学院を卒業後、県立医科大学付属病院に就職しました。看護師として活動する一方、東京医療保健大学の教授を務めるなど教育者としても活躍し、おととし(2011年)の6月、日本看護士協会の会長に選出されました。

今回のガイドラインは、看護師の夜勤の負担を軽減し、安全で健康に働くことができる職場環境をつくるのが目的です。

病院ごとに看護師の労働環境は様々ですが、ガイドラインを示すことで、全体のレベルを底上げするねらいがあります。

ガイドラインでは勤務編成の基準を示していて、勤務間隔は最低11時間以上あける、勤務の拘束時間は13時間以内とするといったことや、夜勤の回数についても、3交代制勤務は月に8回以内を基本とし、それ以外の勤務は労働時間に応じた回数とすることなどが盛り込まれています。

強制ではありませんが、協会は病院関係者などの理解を得ることで、より実効性あるものにしたいと考えています。

坂本会長は「現場の声も十分に聞いて作成した。基準を示すことで、よりやりがいや働きがいのある看護職場をつくりたい」と話しています。

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