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【ゴルフ】

森田理香子 開幕戦逆転V “べそかきモリコ”豹変!

2013年3月11日 紙面から

優勝トロフィーを手に笑顔の森田理香子=沖縄・琉球GCで(武藤健一撮影)

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◇ダイキンオーキッドレディス<最終日>

 ▽10日、沖縄県・琉球GC(6435ヤード、パー72)▽晴れ、気温23・9度、風速2・4メートル▽賞金総額8000万円、優勝1440万円▽54選手(うちアマ1人)▽観衆7152人

 1打差2位からスタートした森田理香子(23)=リコー=が、ベストスコアの66で追い上げた横峯さくら(27)=エプソン=とのプレーオフを1ホール目のバーディーで制して、開幕戦Vを飾った。通算13アンダー。昨年9月のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン以来6カ月ぶりのツアー通算3勝目。今季への期待がますます高まった。

 伸び盛りの23歳が、4年ぶりの日本人賞金女王候補へ、真っ先に名乗りを上げた。

 序盤はさくらと表純子が首位を競り合ったが、森田は静かに3番手をキープしながら、機を待っていた。「いつも(師匠の)岡本さんに“勝負はバック9”と言われてる。焦りはなかった。今の自分のショットは曲がらないって思える自分がいて、落ち着いてました」と振り返った。

 表が中盤に失速した。17番で1メートルのバーディーを決めて、ついにさくらを逆転したが、最終18番では第2打がグリーン左のガードバンカーの端に止まり、バーディーならず。プロデビュー後初のプレーオフに突入した。「ドキドキだった」というが、1ホール目で4メートルのバーディーパットをしっかり沈めてあっさり優勝。涙はなかった。「泣き虫って言われてるし、あんまり泣いてばっかりだとかっこよくないんで。笑って終われてよかったと思います」

 80をたたいては泣きながら岡本に電話し、V逸した最終グリーンで相手のホールアウトを待たずに涙を拭ったこともある“べそかきモリコ”は、たくましく変貌を遂げていた。今季の大目標は、所属先の大会でもある全英リコー女子オープン(8月1〜4日、英国、セントアンドルーズ・オールドC)出場。「どうしても出たい。賞金女王もやるからにはやらなきゃいけないと思っている。岡本さんからの課題をクリアしていけば夢じゃないと思う。あと35試合、死にものぐるいでやっていきます」

 今年も年明けから、日立マクセルソフトボールチームに交じって体を鍛えた。綾子師匠ゆずりのスイングで、今シーズンを“モリコ色”に染めてみせる。 (月橋文美)

 ▼森田理香子(もりた・りかこ) 1990(平成2)年1月8日、京都市生まれの23歳。164センチ、57キロ。祖父が練習場を営む環境で8歳からゴルフを始め、足立香澄の指導で07年日本女子オープンローアマなどのタイトルを奪取。08年プロテストに合格、09年秋から岡本綾子門下に入り、10年IDC大塚家具レディスでツアー初V。12年9月のミヤギテレビ杯ダンロップで2勝目を挙げ、同年賞金ランク7位。血液型AB。

 

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