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【芸能・社会】岡田准一 強い侍見せます 役所広司主演で「蜩ノ記」映画化2013年3月11日 紙面から 昨年の直木賞を受賞した葉室麟氏の時代劇小説「蜩(ひぐらし)ノ記」が、故黒沢明監督のまな弟子、小泉堯史監督(68)によって映画化され、俳優役所広司(57)が主演することが決まった。V6の岡田准一(32)、女優堀北真希(24)と原田美枝子(54)が共演し、過酷な運命の中で育まれる師弟愛や家族愛を描く。東宝の企画・製作、配給で来年公開予定。 1970年から黒沢監督に師事した小泉監督は、遺作シナリオの「雨あがる」(00年公開)で初監督を務め、ベネチア国際映画祭の緑の獅子賞を受賞した。メガホンを取るのは2008年公開の「明日への遺言」以来。昨年、原作にほれ込んで自ら脚本を書き、葉室氏から「私が思い描いた世界をそのままに表現していただける」と、数社が映画化権を争った中でお墨付きを得た。 無実の罪で3年後に切腹するという過酷な運命を背負った主人公・秋谷に役所を選んだのは「役所さんなら、難しい心の動きをきちんとつかんでくれると思った」からという。役所は「小泉監督作品は誠実で品格を備え、時がたっても風化しない奥深さがある。出会える日を待ち望んでいました」と喜びを語った。秋谷と師弟関係になる若き武士、庄三郎役の岡田については、小泉監督は、ジャニーズ事務所のアイドルとは知らずに「これまでの映画を見たり、スタッフの推薦の声を聞いて決めた」と明かす。 これまで役作りのための格闘技で師範資格まで取ったこともある岡田は、本格的に刀を扱うのは初めてだが、常人離れしたセンスを発揮している。4月の撮影開始に備えて居合の道場で稽古をしており、小泉監督は「別の流派で4段の僕が見ても筋がいい」と力説。「普通なら一週間かかることを1時間でマスターしてしまう。室町時代から続く流派の高齢の先生が、どんどん新しいことを教えたがる」と明かし、「新たな、強い侍としての一面が出ると思う」と新境地を見据えた。 岡田は初共演の役所について「子供のころからのファン」と明かし、「古き良き日本の美しさを描けるように、撮影に臨みたい」と意気込みを語った。 庄三郎とひかれ合う秋谷の娘を堀北、秋谷の妻を原田が演じる。撮影は岩手県遠野市などでのオールロケで、小泉監督のこだわりで編集まですべてフィルムで行う。国内では映画用フィルムが生産中止になるため、本作が最後のフィルム作品となる可能性があるという。 ◆あらすじ 側室と不義密通し、刃傷沙汰を起こしたとの罪で7年前に幽閉された戸田秋谷(しゅうこく=役所)は、3年後の切腹までに藩史を編さんするよう命じられている。秋谷の監視役として派遣された檀野庄三郎(岡田)は、事件の真相を探るうちに気高い秋谷にひかれていく。やがて藩政を揺るがす重大文書を入手した庄三郎だったが、そこに家老の陰謀が迫る。 PR情報
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