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【大相撲】

日馬、初の東正横綱に緊張1勝 土俵入りで所作2度間違えた

2013年3月11日 紙面から

上手出し投げで栃煌山を下す日馬富士(右)=ボディメーカーコロシアムで(加藤晃撮影)

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◇大相撲初場所<初日>

(10日・ボディメーカー コロシアム)

 先場所に続き横綱、大関陣が全員白星で滑り出した。初めて東横綱に就き、2連覇を目指す日馬富士(28)=伊勢ケ浜=は小結栃煌山を上手出し投げで下した。北の湖に並び史上4位となる24度目の優勝を狙う西横綱白鵬(27)=宮城野=は小結安美錦に小手投げで逆転勝ちした。大関陣は稀勢の里が栃ノ心を寄り切り、琴奨菊は妙義龍を押し出した。琴欧洲は高安を渡し込み、鶴竜は千代大龍を突き落としで仕留めた。

 初めて東の横綱として土俵に向かう初日。「きょうの一番に集中してますから。雰囲気を味わっている余裕はないです」と日馬富士。ただ、微妙な心境の変化はあったのだろう。土俵入りで終盤に所作を2度間違えた。体の向きを変える際、正面にお尻を向けて回転してしまった。

 「さあ、何だろうね。分からない」と苦笑いしたが、自覚はあったようで「ちゃんと右足から出しましたよ」とばつ悪そうに答えた。

 それでも相撲内容は盤石だ。懐に飛び込もうとした栃煌山を鋭い踏み込みで受け止め、上手出し投げで転がした。これまでの対戦成績は8勝6敗とやや苦戦した相手にもこれで6連勝。

 「相手の動きがよく見えたんでね。一気に前へ持っていけなかったが、(立ち合いは)悪くないね」と自画自賛だ。

 取組前には、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)に賜杯を返還した。「気持ち良かったです。いつか親方から賜杯をもらいたい」とうれしそうに話し、受け取った伊勢ケ浜親方は「同じ横綱でも東は一番先にしこ名が載る。気合が入るし責任も伴うからね」と頼もしげに弟子を見つめた。

 本来、賜杯返還式では理事長に手渡すが、現在肩を痛めているようで代わりに審判部長の伊勢ケ浜親方が受けた。もし回復が遅れるようだと千秋楽に再び師匠が手渡す可能性もある。

 「マジで? でも、そうなら全身全霊で(賜杯を)取りに行きます」と日馬富士。2場所連続Vへ、さらに元気づいた。 (竹尾和久)

 

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