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【大リーグ】

リベラが復帰登板で1イニングピシャリ 昨年5月の大けが以来の実戦登板

2013年3月11日 紙面から

◇ブレーブス2−1ヤンキース

 引退発表に花を添えた。ヤンキースの守護神マリアノ・リベラ(43)は9日(日本時間10日)、ブレーブス戦に登板。昨年5月に右膝の靱帯(じんたい)を断裂して以来の復帰マウンドで、1イニングを2奪三振の三者凡退に抑えた。

 「またマウンドにいられるのは最高だね。素晴らしい気分だった」。米複数メディアによれば、リベラは晴れやかな表情で語った。

 試合前の引退会見ではクララ夫人と2人の息子が横で見守る中、ときに言葉に詰まりながら、かみしめるように話した。

 「今季限りで引退する。簡単な決断じゃなかったが、これは公式な発表だ」。当初は昨年まででグラブを置くつもりだったが、不意の故障で翻意したという。「あんなふうに終わるのは嫌だった。すべてを出し切ってから終わりたかった」

 投球のほとんどがカットボールという特殊なスタイルで通算608セーブ、ポストシーズン通算42セーブなどのメジャー記録を樹立。ワールドシリーズも5度優勝した。頂点を極めたクローザーが引退を決断した理由は、何だったのか。

 「もうタンクにガソリンが残ってない。今年全力を出し切れば、もう空っぽだ。引退する時が来たということ。最後の1球がワールドシリーズだったとしたら最高だね」

 全盛期は「ヤンキース戦は8回まで」と言われ、リベラの入場曲『エンターサンドマン』が鳴り響けば、そこでゲームセットだと恐れられた。ファンはこれからの1シーズンをかけ、不世出の守護神を脳裏に焼き付ける。

 

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