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【大リーグ】

藤川が守護神!? チームのマーマル放出構想で

2013年3月11日 紙面から

インディアンズ戦の9回に登板、1回を無安打無失点に抑えたカブスの藤川=メサで(社英夫撮影)

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◇インディアンス9−2カブス

 【メサ(米アリゾナ州)穐村賢】球児が守護神!? カブスでは抑えにつなぐセットアッパーとしての起用が濃厚だった藤川球児投手(32)が阪神時代同様、守護神を任される可能性が出てきた。9日に球団地元紙シカゴ・サンタイムズ(電子版)が、現守護神カルロス・マーマル(30)をトレード放出する構想をカブスが持っていると報道。時期については夏ごろとしたが、既に守護神不在のタイガースなどがマーマルに触手を伸ばすなど早期退団も考えられ、それを見越したカブスが早々に守護神を藤川に切り替えることも十分にある。ストッパー藤川の誕生が現実味を帯び始めている。

 カブスの守護神を藤川が務める可能性が出てきた。球団地元紙シカゴ・サンタイムズ(電子版)によると、カブスが守護神マーマルを放出する構想を持ち、球団首脳からマーマル側にも伝えられたというのだ。

 トレード時期については「藤川が大リーグに慣れ、マーマルの価値が高まった時点」とし、今夏ごろとしているが、一部報道では守護神ホセ・バルベルデ(34)のFAで守護神不在となっているタイガースが関心を示しているとも伝えられ、風雲急を告げる展開も十分にある。

 藤川にとっては望むところだろう。阪神時代は押しも押されもせぬ不動の守護神で、プレッシャーがかかる修羅場も何度となくくぐり抜けてきた。カブスもいずれは守護神という構想を持っていたはずで、その時期が若干早まったにすぎない。

 にわかに騒がしくなった身辺を察知してか、藤川はオープン戦4度目の登板となったこの日のインディアンス戦でも盤石の内容。2−9の9回に6番手で登板すると、1イニングを無安打無失点、2奪三振と全く危なげない内容で締め、本人も「(登板間隔が空きすぎていたので)いい刺激が欲しかった。トータルでは良かった」。いつでも守護神OKと言わんばかりだった。

 カットボールが特に良かったという。1死後に左打席に迎えたマクデードからは内角に大きく曲がる88マイル(約142キロ)の球で空振りを奪い、「ストライクからボールになる球がイメージ通りすぐ投げられた。あれ以上のボールはないかな」と自画自賛した。日本ではほとんど投げていなかった球種だが「(去年の)ダルビッシュも投げていた。米国ではもしかしたらポイントになるかな」とメジャーの“先輩”の成功例を参考に新たな武器として取り入れた。

 今後は軸となる直球に磨きをかけるとともに、決め球であるスプリットの精度アップに重点を置き、調整を進めるという。「どこかで(1イニングで)3つ三振が取れれば」と藤川。明日、守護神への“配置換え”を告げられても全く問題ないほど順調な仕上がりを見せている。

 

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