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【プロ野球】

マエケン5イニング0封9K 次は準決勝

2013年3月11日 紙面から

オランダ−日本 WBC2度目の先発の前田健は5イニングで9三振を奪う力投を見せた=東京ドームで(佐藤哲紀撮影)

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◇WBC2次ラウンド 日本16−4オランダ

 サンフランシスコ行きの切符を手にした前田健がはしゃいだ。

 「ずっと大丈夫ですと強気に言ってきたけど、今日で自分の中に確信がある。決勝ラウンドも僕に任せてください」

 完璧だった。メジャー経験者をズラリとそろえたオランダ打線を相手に5イニングゼロ封、WBCでは日本投手最多記録となる9奪三振。準決勝進出をかけた大一番で本来の姿を取り戻した。

 象徴的だったのは2回だ。ジョーンズへの投球が圧巻だった。カウント1−1からのスライダー。体にぶつかるとみたジョーンズは思わずのけぞる。だが、実際は真ん中付近へのストライク。恐ろしいほどの切れ味で腰を引かせると、最後は内角に沈むツーシームで空振り三振。メジャー434発のスーパースターを完全に手玉に取った。

 田中とともにダブルエースに指名された初のWBC。宮崎合宿では右肩の張りが取れずに苦しんだ。大会前の実戦では不本意な投球しか見せられなかった。

 それが一変。中国戦の5イニング無失点を合わせて10イニング連続無失点。「合宿のころは不安を持って投げていたけど、今は思い切り投げられる。あのころがあるから今がある」。自身の調整を信じて待ってくれた山本監督のためにも、苦しかった時期を糧にして、本大会で完全復活を遂げた。

 その指揮官は「準決勝に先発させるつもりでいます」と早くもセミファイナルでの起用を宣言した。日本球界悲願の3連覇へ。決戦の地となる米国でも、若きエースが先陣を切る。 (臼杵秀之)

 

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