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【プロ野球】

ド派手6発で米切符 浩二監督はV3宣言

2013年3月11日 紙面から

オランダを7回コールドで破り、ファンの声援に応える山本浩二監督=東京ドームで(浅井慶撮影)

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◇WBC2次ラウンド 日本16−4オランダ

 ド派手にアメリカ行きを決めた! 第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本は10日、2次ラウンド2回戦のオランダ戦に16−4で7回コールド勝ち。3大会連続の決勝トーナメント進出を決めた。打線がWBC史上最多タイ記録となる1試合6本塁打。「アメリカへ行こう」の第一目標を達成した山本浩二監督(66)は、「頂点を狙っていく」と初めて3連覇宣言をした。

 うれしい大誤算だった。ソロ2発、2ラン、3ラン2発、仕上げは満塁弾。1試合6本塁打は大会タイ記録。ちなみに09年の第2回大会は計4本で、一夜にして1大会分を超えた。山本監督は苦笑い。「スモールベースボールと言われていたのがウソみたいで、こんなにホームランが出るとは…」。気持ちがいいほど裏切られた。そして「ホント、よくやった!」と、侍たちをたたえた。

 「一昨日のゲームの勝ちで、神様がご褒美をくれたんじゃないかという気がします」

 大リーグ組が続々辞退。純国産打線は小粒と言われ、実際、貧打にあえいだ。逆風に耐え続けた。だが台湾戦に1点ビハインドの9回2死から鳥谷が二盗、そして井端が同点打。死の淵(ふち)からよみがえった。迎えた大一番、16得点のコールド勝ち。指揮官すら予想外となる毎回得点の大爆発で強打のオランダをけ散らした。

 山本監督には教訓がある。「野球というものは、最後の最後まで何が起こるか分からん」。人知の及ばない出来事が起きる。そう胸に深く刻んだ出来事がある。伝説の「江夏の21球」だ。1979年11月4日、大阪球場。広島と近鉄の日本シリーズ第7戦は勝った方が日本一。広島が1点リードで迎えた9回、無死満塁の大ピンチを迎えた。

 「あのとき、ワシは守りながら『もうやられた』と思っとったよ。無死満塁やぞ。それがあんなことになるんやから。ホント、何が起こるか分からん。そう思ったよ」

 勢いは完全に近鉄にあった。ここから奇跡的なプレーが生まれ、1点差を守って初の日本一になった。最後まで何が起こるか分からない。今大会、福岡での初戦はブラジルにまさかの劣勢。井端の8回の同点打から息を吹き返した。台湾戦もそうだった。

 何が起こるか分からない。最後まであきらめなかった。そして第一目標を達成。「アメリカへ行こう、を合言葉にして選手たちとやってきた。今はうれしい気持ちでいっぱい。だが、行けばその次を、頂点を狙っていく」。この先の浩二劇場も予測不可能。下馬評が低かろうが、何が起きるか分からないのが野球だ。 (生駒泰大)

 

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