高木監督「ファースト井端ええね~」
2013年03月10日 16時00分
中日・高木守道監督(71)が、チームでただ1人WBCの日本代表として戦う井端弘和内野手(37)の“凱旋”を盛り上げようと、珍企画を練っている。中日復帰後のオープン戦に「ファーストで出場させよう」というのだ。
井端の本職は過去7度のゴールデングラブ賞を獲得したショートだが、WBCでは「一塁を守ってもらうこともある」との山本監督の要請もあって、事前にファーストミットを用意。6日のキューバ戦は「3番・DH」だったが、侍ジャパンの初勝利を呼び込んだ1次ラウンドのブラジル戦(2日)では代打で値千金の同点打を放ち、ファーストの守備に就いた。これに老将は反応した。
ファーストミットやファーストの守備こそ井端のWBCでの活躍の象徴。せっかくの「ファースト・井端」というニューキャラクターをWBCだけで終えてしまうのは惜しい。そこで高木監督は日程的にギリギリ間に合う最後のオープン戦、22日からロッテとの3連戦(ナゴヤドーム)で再現し、井端のWBCでの労をねぎらうとともにファンにも喜んでもらおうと考えたのだ。
オープン戦限定の「一塁・井端」プラン。もちろん、そのためには最低でも侍ジャパンには米国で行われる決勝トーナメントに進出してもらわなければ盛り上がらない。「彼はファーストの方が打つみたいだからね。そうなると(中日にファースト候補が増えて)難しくなる」と高木監督はジョークを飛ばしながら、その日を楽しみにしている。
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