ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)2次ラウンドで今日オランダと激突する侍ジャパン。8日の台湾戦は延長10回の死闘の末、4―3で逆転勝利を収めた。1点ビハインドで迎えた土壇場の9回二死二塁から、井端弘和内野手(37=中日)が中前へ起死回生の同点適時打を放つと、10回には中田翔外野手(23=日本ハム)が決勝犠飛。2人の侍が奇跡の逆転劇を演出したが、その裏にはイチロー外野手(39=ヤンキース)が前回大会で提唱した戦術を捨てる「脱イチロー」があった。
4時間37分の激闘を制した山本監督は「ベンチ全員で戦って勝つことができた。こんな遅くまで声援していただきましてありがとうございます!ただ…。やってるほうは疲れます」。勝利の喜びもそこそこに思わず本音を口にした。
日本を奇跡の逆転劇へと導いた打のヒーローは、同点打を含む3安打の井端と決勝犠飛の中田だ。会見場で指揮官に「さまさまや」と言われ、肩をモミモミされながら姿を見せた井端は「(同点打は)比較的楽な気持ちで打席に立てた。半分開き直ったのが良かった」と語り、その横では同席した中田も満面の笑みを浮かべた。この立役者2人が貢献したのはバットだけではない。試合序盤でチーム全体に「ニュー侍魂」を示す決定的なプレーも見せていた。それがヘッドスライディングだ。まずは井端が初回に二盗を狙い、アウトにはなったものの果敢に頭から滑り込んだ。続いて4回二死一、三塁の場面で遊ゴロに倒れた中田が一塁へ決死のヘッドスライディングを敢行――。実はヘッドスライディングは侍ジャパンにおける事実上の禁止事項。提唱者は、あのイチローだった。
2007年12月に行われた北京五輪予選の韓国戦で、川崎(マリナーズからFA)が内野ゴロを放った際に一塁にヘッドスライディングしたプレーにイチローが激怒。ともに行った08年1月の自主トレで「アマチュアじゃなくオールスターの選手。(06年の第1回)WBCでボクの近くでいろんなものを見ているはずなのに、ボクが一番嫌いなことをしやがって」と直接説教したことがあった。イチローは「ケガをしてしまっては元も子もない」という考え方で、09年の第2回WBCに出場した侍ジャパンでも、ヘッドスライディングなどケガの危険を顧みないプレーは自粛されるようになった。
しかし、今大会にイチローが不参加を表明したことで状況は一変。「イチローはここにいない。もう新しいチームになったわけだからね。ヘッドスライディングを含め、泥臭いプレーは大いに結構。相手に自分たちの闘争心を見せつけていかないといけない。イチローが『やっちゃいけない』と言っていようがいまいが、そんなことはもう関係ない。選手には『どんどんやれ!』と言っているんだ」と首脳陣の一人はヘッドスライディングの解禁を明言していた。
それだけではない。この試合では内川(ソフトバンク)が邪飛を追って観客席に飛び込んだり、牧田(西武)が送りバントの小飛球をダイビングキャッチする場面もあった。幸い両者とも無事だったが、もしイチローがいれば激怒していたかもしれない。
だが、こうした気迫あふれるプレーがベンチ全体の士気を高め、日本を執念の勝利に導いたのは間違いない。
侍ジャパンが大一番で見せた“脱イチロー”のスタイル。この日の台湾戦が3連覇へ向けて、一つの分岐点となるかもしれない。

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