屋外でスマートフォンを使う男性。アプリによる個人情報取得に厳しい規制がかかる見通しだ(ブルームバーグ)【拡大】
米連邦議会は今年に入り、アプリ開発業者に情報開示義務と個人情報保護策の強化を求める法案の制定に取り組んでいる。「アプリケーション・プライバシー保護法」と呼ばれるこの法案は、アプリ開発業者に個人データの収集についての条件に、ユーザーから同意を得ることを義務づけるもの。
2月上旬には、人気のSNSアプリを提供する米パスが、違法に児童ユーザーの個人情報を親の同意を得ずに収集したとして、FTCから罰金80万ドル(約7400万円)の支払いを命じられた。
FTCがこのほど改正した児童オンラインプライバシー法は、今年7月に発効する。同法では、アプリ開発業者が児童の個人情報を集める場合、両親から許可を得ることが必要となる。同法の導入で、アップル製端末向け教育アプリの開発業者は2億7000万ドルに上る訴訟費の負担を強いられる見通しだ。(ブルームバーグ Olga Kharif)