屋外でスマートフォンを使う男性。アプリによる個人情報取得に厳しい規制がかかる見通しだ(ブルームバーグ)【拡大】
一方で、アプリ開発業者にとってユーザーの個人データの把握は不可欠なものだ。ユーザーの位置情報やネットアクセス履歴、ネットショッピングでの購入傾向といった情報を基に、各アプリに広告の表示機能を設定する。アプリはモバイル広告の需要拡大を加速させている。
米調査会社IDCのアナリスト、ジョン・ジャクソン氏は「個人情報保護の強化策は、モバイル広告業界の成長に直接的な影響を及ぼすだろう」と指摘する。米インターネット検索最大手グーグルと米電子機器大手アップルの2社は、特に影響が大きいとみられる。
IDCによると、スマートフォン(高機能携帯電話)の基本ソフト(OS)市場では、グーグルの「アンドロイドOS」とアップルの「iOS」が合わせて91%のシェアを握る。フェイスブックやツイッターなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)も、モバイル端末用アプリを提供している。