屋外でスマートフォンを使う男性。アプリによる個人情報取得に厳しい規制がかかる見通しだ(ブルームバーグ)【拡大】
米政府がモバイル端末による個人データ収集の規制強化に乗り出している。新たな個人情報保護策の導入は、モバイル端末業界の成長減速を招く恐れがあるとして、アナリストらは懸念を強めている。
モバイル端末の爆発的な拡大に伴い、プライバシー保護法に違反するモバイル端末用アプリの数も急増している。これに伴い、米連邦取引委員会(FTC)は違法とみられるアプリの調査を実施した。
400の児童ユーザー向けアプリを調査した結果、その大半がアプリを通じて収集するデータの種類や目的、データ閲覧可能者などの情報をユーザーに提供していないことが判明。
位置情報や電話番号などの個人情報が共有される問題点も明らかになった。こうした実情を背景に、モバイル端末用アプリに関連した個人情報保護の規制は今後厳しさを増すもようだ。