東日本大震災では津波が大きな犠牲を生みました。「津波からの教訓」「私たちが今できること」について、宮城県の中心の地方紙の特集記事を紹介します。特に、生活に欠かせない車を避難時に使うべきか、歩いて避難する場合にお年寄りや子どもをどう守るのかについて、自分ごととして考えてみましょう。
車で避難、大きなリスク東日本大震災では、車を使って避難したものの、渋滞中に多くの犠牲者が津波に襲われました。震災とその後の地震での証言から、「車で避難」の課題が浮かび上がります。渋滞は止まず、踏切の遮断棒が避難を阻む恐れがあります。混乱の中、事故の危険も高まります。 |
車で避難、どう位置付ける?「車避難」で多くの犠牲が出た一方で、高齢者の中には救われた命もありました。過疎化の進む地域で、車は生活に不可欠です。避難にどう位置づけるかが問われています。地域や企業などが手探りで模索を続けています。 |
高齢者を救う「津波はここまで来ないだろう」との想定が足かせとなり、多くの犠牲者が出ました。病院や高齢者施設では、救助する側の人手も限られます。「自分1人でも逃げる」との思いで助かった命がある一方、誰かを助けようと落とした命もあります。「自助」と「共助」の境で、解決策が求められます。 |
子どもをどう守る福島県相馬市磯部地区は、住民の1割余りが命を失いました。子どもは学校から帰宅した後で、子どもたちも犠牲になりました。学校外の時間帯では、子どもの安全は家庭や地域に委ねられます。津波に対する危機意識の違いが地域の避難行動と被害を左右した、と記事は指摘しています。 |
家族で話し合おう「自分たちの命は自分たちで守る」。防災の基本を身につけるため、非常に大きいのが家庭の役割です。家庭の事情にあわせて災害に備える2組の家族を、記事は紹介しています。 |
地域で共有する地域でどのように防災意識を高め、避難行動に反映させていくか。地域の取り組みを記事(PDFファイル)から紹介します。「情報を地域で共有することが大切」などと指摘しています。 |