俺は尽、高校卒業と共にまた、はばたき市へ帰ってきた。俺が…高校を寮生活にしたのは、まぁそこの高校が気に入ったのもあるけれど… 姉…を姉として見た事がないからだ。姉は無邪気で無鉄砲。けどさり気ない心遣いがいいと、姉の評判は悪くない。情報が命の俺だ。こっちに帰ってきてからも、情報収集は欠かしてない。特に姉に関しては。 戻ってきたのは、大学を一流大学に通うためと…やっぱり俺は姉から離れたくない。そんな気持ちがあったからだ。けれど戻ってきて驚いたのが、あれほど人気のあった姉が、彼氏を一人も作って居なかったことだ。 確かに高校卒業した時、誰も迎えに来ず、俺が行った。嬉しそうな顔で、俺が迎えに来たのを喜んでた。 なぁ… まさかとは思うけれど… ねーちゃん……の思い人って… そんな馬鹿げた期待をする。まさかな……そんな事を考えながら、キッチンからおやつと、ジュースを奪って二階に上がる。上がったすぐの部屋が、姉の部屋だ。通り過ぎようとして…声が聞こえた。 「尽…」 え?俺が居るの気づいてるの?そっとドアを開ける。でも気付いてる様子はない。ベットに寝て…るよな?寝言?にしちゃーでかいぞ?と思いつつ、扉を閉めようとして、また声が聞こえる。 「尽…んぁっ!!…尽…そう…私のナカに…来て」 これって…姉ちゃんが俺を思って一人エッチしてるってコト…だよな?俺は気付かれないように、ドアを閉め。自分の部屋に戻る。ヤバイ、耳から離れない。姉の…の甘い声。あんな一瞬だったのに…俺は声だけで勃起していた。背徳感が…沸きあがり、それは欲望へと変化をする。 「我慢…出来るわけ…ねーよな」 俺だけを求めて、ベットで一人でシテる、俺の好きな女、。さっきの光景、声を思い出し、自分で扱く。隣の部屋で、未だにシテいるのだろうか?あの甘い声で俺の名を呼んでいるのだろうか?そんな想像が膨らんでいく。 「…はぁっ…尽…」 「……」 壁一枚を隔て、俺達はシテいた。そう考えるだけで、欲望は増して、俺はすぐに絶頂を迎えた。多分…この日だろう?俺達の歯車が噛み合わさったと言っていいのか、狂い始めたと言っていいのか。姉、は家族で食事をした後、すぐ部屋に戻る。その時俺と視線を交わす事はない。寂しく思うけれど…は知らない。俺がを女として見ている事を。 だから…多分俺を見ないんだろう。片思いだと…報われない恋だと信じきっているから。そして、寝る前には必ず、あの甘い声の時間が始まる。俺も壁一枚を隔て、のナカに入って居るような錯覚を起こしながら、自分で扱いて行く。ほぼ日課になっていた。壁一枚がもどかしい…そう思いながらの部屋の方向を見る。切ない…も切ないのだろうか? そんな日々が過ぎ…ある日。両親が結婚記念日だからと、旅行に出掛けた。3泊…俺は理性を保てられるのか?は俺が、を好きだと知らない。だからから何かしてくる…事はまずないだろう。だけど一つ屋根の下、姉、姉弟なんて思ったことない女と、無事に過ごせるか?良く良く考えて見たら、姉の高校の時と違い、がこの家で俺が戻ってから笑った事は一度もない。 両親に対して、愛想笑いはするが…俺と目を合わした事なんて殆どないんじゃないか?それって俺を男として意識してるからだよな?だから演技でも「姉弟」なんてしたくなかったと思って外れてないよな。そう考えていくと…俺の欲望は果てしなく広がり、例えるなら、空に広がる黒煙のように… ソファーに座ってテレビを見ているに、後ろから抱き締める。そして… 「親達が居ない間さ…仲良くやろうよ?」 「え?」 「……、気づいてないの?俺が高校卒業して、こっち戻ってきてから、俺の顔見た事ないよね?」 「って…お姉ちゃん、でしょ。尽」 「本気で…そう呼んで欲しいと思ってるの?」 「…………」 「俺の観察眼、舐めないでよね。が…俺のコト想いながら、一人エッチしてるのも知ってる」 「!!!!……っこ…こんな姉で…呆れた?」 「呆れてたら…こんな風に抱きしめたりすると思う?」 「……っ!そ、それは…」 俺はとテレビの前に憚り覗きこむように、躓き下からを見た。顔を赤く染め、俯き、目は俺に嫌われるのが怖いのか、恐怖を物語っている。俺だけに向けられる、その顔を愛しく思わない訳がない。「姉弟」としてでは無く、一人好きな女…として。「」そう呼んで、顔を上げさせる。そして俺は…禁忌と頭では浮かぶけれどキスをした。正直言えば、高校の時、女の子とよくしてた。このマスクだろ?それなりにモテたんだ。 は免疫がないらしい。それが可愛いと思うけれど。俺は、の口を舌で開き、割れた唇から、舌を忍び込ませの舌を絡めとる。の躯は、ビクンビクンと初めての行為に躯を反応させる。そんな姿もまた可愛くて、だけど、その半面、扇情的で色っぽいと思う。俺のキスにうっとりし、俺にキスのリードを任せる。呼吸をするのさえ無駄に思え、何度も唇を貪る。好きな女とキスでさえするのはこんなに違うのかと思う。 散々キスを貪った後、一旦離れ、がブラをしてないのに気付いた。乳首が立ってるからだ。そっと手を置き、乳首を摘む。「はぁぁんっ!」は高い声を上げ、躯を反応させた。 「ブラ、してないの?」 「そ…その…家だし、外に出る気もなかったし…」 俺はまた、今度は爪で弾くように、の乳首を弄った。 「あんっ!!……や、やめてよう…尽」 「ホントに止めて欲しい?」 「だって私達は…」 「俺、のコト姉だなんて思った事ない」 「私だって……弟だと思えない…」 「ならいいじゃん?もう煩わしいコト考えるの止めようぜ…少なくとも、三日間は」 「でも…」 「理性なんて吹っ飛ばせよ。常識なんて放っておけばいい。この家で俺達は二人きりだ」 「……尽が…「彼女」作って帰ってこなくてホッとした……」 そんな可愛いコト言われて、放って置けるわけないじゃん。俺は服の上から優しく、胸を揉み始めた。最初はどうすればよかったのか解らなかったも、俺に躯を預け、揉まれるままソファーにぐったりし始めた。それをいい事に、俺は服の中に手を入れ、子供の時以来だろう、の生の肌に触る。乳首を触っただけで声を上げた。……舐めたい……の躯の味を知りたい。ドキドキする。の生のおっぱいを初めて見る。 服を巻くし上げて…その白い肌と、ピンクの汚れてない肌が綺麗だと思った。両胸を掴んで、乳首を舐めていく。の味だと思うと、ほんのり甘いと思うから不思議だ。「あはっ!!……んあっ!!」は高い声を上げ、俺の初めての愛撫に甘美の声を漏らす。 「ねぇ…」 「な…に?」 「一人で、俺の事考えてる時どうしてるの?」 「想像だから…現実と全然違う…尽の手の大きさも…舐められるなんて初めて…こんな気持ちイイなんて知らなかった…」 「そっか…じゃ、もっと気持ち良くなるようにしてやる。俺の部屋、いこ」 「でも…やっぱり…」 「今は両思いの男と女。それ以外、それ以上でもそれ以下でもない。はそれだけ考えて?」 「う、うん…」 俺はの手をひっぱて、俺の部屋へ行く。をベットに寝かせ、捲り上げた上着を脱がす。その透き通る肌はとても綺麗で。俺は口を落としていく。乳首を弄り、がまた何も考えられなくなるように…貪るように舐めていく。そして片手はスカートの下に忍び込ませた時に、が叫んだ。 「だ、だめ!!」 「え?」 が叫んだときは、もう既に遅く…………って下着…履いてない?茂みがすぐに見つかる。俺は思考が止まる。何で下着、上下とも付けてないんだ?上はまぁ解るけど…なんで下まで履いてないんだ? 「…」 「あ、あの。その…」 「こうなるコト期待してた?」 「ちがっ!!……その…尽を見て…部屋ですぐ一人で出来るように…」 「へぇ…そんなに俺のコト好きなんだ?」 「う、うん…」 「言葉に甘えようっと」 俺は茂みを掻き分け。蜜壷を容易く見つけた。そこに指を挿れていく。「あっ!あっ!!」ナカはかなり濡れていて、肉襞が俺の指を捕らえる。少し掻き回した後、指を抜いて、スカートを下げた。じっと初めて見るの…まだ誰も侵入していない秘所を見詰める。俺に見つめられてるせいだろうか。愛液がトロトロと流れてくる。 「あ、あんまり見ないで…恥ずかしいよ」 「ねぇ。どこを触ればは感じるの?いつもどうしてる?」 「えと…あの…恥ずかしいよ」 「俺らの間で隠し事はなし」 「んと、指をナカに入れながら…乳首触りつつ…突起を弄って…ダメ…これ以上は恥ずかしい」 「えーーと、こうか?」 俺は乳首を舐めながら、指をナカに挿れ、突起を親指で弄る。するとは甲高い声を上げ、ビクビクッと躯を反応させた。もしかして、イった? 「、イった?」 「う…うん…ごめん…」 「謝らないでよ。これで止める気ないし」 「え?」 俺はベットからおり、服を脱ぎ、アレを着けまた戻る。解ってる…これは禁忌…だけれど、もう俺は止められない……の罪は俺が引き受けるから。そう考えて、の足の間を割って入り「は何も考えないで、ただ感じて」そう言って…俺は禁忌のラインを超えた。「んあぁぁぁ!」初めてのナカにモノが進入したんだろう。気持ちいいような、痛いようなそんな声を上げた。俺は動かさず、の乳首を舐め、突起を弄る。 緊張してた膣は、俺の愛撫で緊張から締まりに変わり、俺の己を掴んで離さない。こんなにナカが気持ちイイとは知らなかった。好きな女だから特に、だろうと思うけれど。部屋には俺の愛撫する、「くちゅくちゅ」と乳首を舐める音と、それに反応する、の声だけが響く。の声がとても可愛いそして愛しい。女として。そろそろ動くかと思い、律動を始める。突起を弄びながら、だから締まりつつ、は昂ぶっていく。 「んあっ…尽…尽が入ってるよぅ……気持ちイイ!…尽ぃ!」 「…これで俺のものだ…」 「あぁんっ!!……あっ、あっ!!……尽…愛してる…尽!!」 「色っぽい、、どんどん俺に貪欲になって」 「もっと突いて!奥まで!!…あっ!んあっ!!…あぁん!!」 の高く激しい声が、部屋に響く。ずっとのナカに入りたかった。のナカを知りたかった。その欲望が今満たされている。禁忌を犯した姉弟、その罪は俺だけが引き受けるから…は何も考えないで、俺に酔って、俺だけに感じて。それに答えるかのように、の声は上がり、俺を縛り始めていく。こんな縛りなら喜んで受けるよ。初めての快楽には溺れ、今は「姉弟」なんてこと忘れてるだろう。喘ぎ声だけがこの部屋にある。 「あっ!……はぁんっ!!……尽…尽……ああんっ!!」 「!!…それ気持ちイイ…ンはっ!!……あぁ…も…ダメェ…イクゥ!」 「俺もイキたい…イッて」 「尽…あっ!ああっっっーーーーー!!」 「……っはぁっ……はぁっ」 ・ ・ ・ 俺は処理をして、半ば呆然としているを抱き締めたら、我に返ったらしい。 「……ライン…超えちゃったね」 「俺は嬉しいけど?」 「……でも良くないよね」 「は何も考えなくていいよ。俺に素直に愛されて?」 「……で、でも…お母さんの顔、見られない…」 「は俺に愛されてるの、嫌?」 「嬉しい…けど……姉弟じゃなければ、堂々としてられるのに…」 「もう忘れろよ、そんなちっぽけなこと」 「……でも…」 「もうシちゃったんだしさ」 「尽は何でそんなに、脳天気なの?」 「に…罪を背負って欲しくない。だから、は俺にレイプされたんだ」 「え?」 「誰かにもしバレるような事があるなら、レイプされた。それでいい」 「そんな…合意の下でしょ?尽だけそんな!!」 「今、一回きりにするつもりはない。だからは俺にレイプされるんだ」 「つく…んっ」 俺は納得させるように、にキスをした。確かに俺達は、罪を犯した。だけど、愛し合ってて、姉弟だからなんて俺がを愛しちゃいけないなんて、そんな言葉だけで納得なんか出来やしない。だから…仕掛けた。その罪は俺にある。罰は受ける覚悟なら、両親の旅行の話を聞いた時からとっくに出来てる。こうなりたいと思っていたから。そう、は馬鹿な弟にレイプされた…それでいい。まで罪を被る必要はない。 「の全てを愛してる…女として」 「……私も…愛してる」 どちらかが狂気の波に飲まれれば…きっとこの出口のない恋は楽だっただろう。けれど、俺達は互いに知ってしまった。愛し合ってるからこそ、気持ちがいい男女の情事。でも…これは始まりのプロローグでしかない。俺はもう、を手放す気もないし、情事だって止める気もない。だからこの世に神と言うのがいるならば、罰は俺だけにして。俺がもうを手放せないから…愛と言う名で俺はに縛られる。それが心地いい。 だからプロローグ……俺は姉に恋をし続ける。 Tukushi「orehaaneni-koiwosuru」by Haruhi Watase |