原発抗議活動 男性が映像で記録3月10日 21時55分
東京電力福島第一原子力発電所の事故から11日で2年が経つのを前に、市民グループが都内で大規模な抗議活動を行い、「原発はいらない」などと訴えました。
10日の抗議活動には、各地に広がり始めた同じような活動を、映像で記録し続けている男性が訪れていました。
この男性は、インターネット向けのCM製作などを行っている映像ディレクター、秋山理央さん(28)です。
秋山さんは、おととし6月、神奈川県鎌倉市で行われた抗議活動を撮影したのをきっかけに、各地で行われている活動を、ビデオカメラで記録し続けています。
抗議活動は、当初、東京や大阪など、主に、都市部で行われていましたが、去年6月、政府が福井県の関西電力大飯原子力発電所の再稼動を決めたころから、各地に広がり始めたといいます。
秋山さんは、これまでに北海道から沖縄まで36の都道府県を訪れ、10日の抗議活動に合わせ、合わせて221回の活動を撮影して、インターネットの動画投稿サイトに載せています。
撮影を続ける理由について秋山さんは、「日本人は自分の考えについて、声を上げることが少ないと言われるなか、小さな町でも、普通の人たちが町を歩き、自分の意見を訴えている姿に強い関心を持った。原発事故以降、『町にデモがある風景』が当たり前になった日本の姿を記録し、伝えたいと思った」と話しています。
さらに、秋山さんは、「これだけ多くの人が抗議活動に参加するというのは、大きな民意の表れだと感じる。映像を通して、デモが自分の考えを表現する手段として浸透し、文化の1つになればと思っています」と話していました。
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