Fullpedia騒動に関するまとめ

本サイトはMr,FULLSWINGプチオンリーMr.ぷちスウィングにて発行される「Fullpedia」 に関しての一連の騒動をまとめたものです。(主催側が深く関係する騒動であるため、参考としてリンクを貼ります。)

前提といたしまして、
・主催側の意見は、プチオンリーtwitterアカウントで公的に発表があったものから引用
・N氏の意見は今回のジャンルでは活動されていない が、同じWJ系である某庭球ジャンルで活動されておりN氏と繋がりのあるA氏
(WJジャンルの同人誌の扱いについて認識があることを明確にする為表記させていただきます。)が、
N氏から伺った今件の内容に関してtwitter上で発言されていた(現在は発言を削除されています。)ところに連絡を取り、収集したN氏の意見

であることを明記します。
あくまでも中立の立場でまとめを作成しますが、個人的な考えにより傾きが多少生じる可能性を孕んだものであるという点を認知していただけると幸いです。
また、プチオンリー及び本のタイトルは公にされているものであるため表記をしますが、
主催側個人名、反対意見を唱えた個人名に関しては仮名にて表記させていただきます。

まとめを作成した当方は、以前当ジャンルで活動歴があり、ある程度のジャンルの解説が可能であるため、
今回騒動の早期解決を願って作成させていただきました。

 

また、各項目の文章を追記・修正を随時行っております。

 

【関連リンク】

Mr.ぷちスウィング (プチオンリーサイト)

プチオンリー参加権剥奪について(プチオンリーサイト/参加権剥奪の経緯)

N氏のブログ (N氏個人の意見用ブログ)

fullpedia騒動につきまして (匿名の「主催の方を擁護するもので、N様を糾弾する」というコンセプトの意見ページ)

 

 

 



【なにがあったの?】
騒動の発端になったのは、3月5日のプチオンリー主催twitterアカウントのツイート。
内容は

みすぷち実行委員会 ?@****
本日告知サイトのほうに、N様を事実上の代表とするサークル『******』から当プチオンリーの参加資格を剥奪する旨とともにその理由を掲載いたしました。
詳細は以下のURLをご覧下さい。http://mps0317.web.fc2.com/130305osirase.htm


というものでした。(個人名・サークル名を含む為一部修正あり/上記URLに明記ありのため注意)
上記のURLにアクセスするとわかるように、N氏の迷惑行為により主催側の防衛の手段として、
プチオンリー参加権をはく奪するという内容。

どのような迷惑行為があったのかというと、
「プチオンリーで主催側により販売される、同人誌(以下「Fullpedia」)は著作権法に違反する本ではないか。」
とする内容の主張を他方に吹聴し、また主催側へも同様の内容のメールを送信。
話し合いをしようとしたものの聞く耳を持たず主張をさらに多くの人に伝え、
これらにより誤った認識が広まった可能性がある。
というものである。
これらの内容により、N氏はプチオンリー参加資格はく奪という処分を主催側から受けた。

今件は同人誌と著作権という非常に根深い問題に関係するものである。



【騒動になってしまった本とは?】
プチオンリー当日企画の中にある、ミスフルデータ本「Fullpedia」。
主催サイトによる説明ページによると、

Jコミックス全24巻・文庫全15巻・球春白書(※1)・リミックス(※2)全5冊に掲載された全てのキャラ情報をひとまとめに!!
各キャラの基本プロフィールから、今やJコミックスのみでしか読めない座談会(※3)で語られたキャラ情報、 原作の何気ない1コマから拾い集めた情報も、
ミスフルの全てをお届けします!
>(Mr,ぷちスウィングサイト内説明文より引用)
(※1)集英社により発行されたMr,FULLSWING公式ガイドブック
(※2)集英社より発行されたいわゆるコンビニ版
(※3)Jコミックス版に記載があったいわゆるおまけコーナー。キャラクター同士が座談会をするという内容の文章形態のもの。


というファンブックのような形式によりまとめられた「Mr,FULLSWINGのデータを集めた研究本」




【Fullpediaって問題はあるの?そもそも同人誌自体が違法じゃないの?】
これはとても難しい問題であり、同人誌自体がグレーゾーンであるという言葉はよく耳にする。
どのような意味かわかりやすく言うと
他の人の考えたキャラクターなどで二次創作を行うことは、やっちゃいけないことなんだけど、
原作者や出版社とかのそのキャラクターの権利を持ってる人が訴えなければ法的な処罰を受けることはないよ。

ということである。


では今回の本はどうかという検証を行う。
主催サイト説明ページに明記があるように、「Fullpedia」は<ミスフルの情報を集めたデータ本>である。
この形態の本には原作からの引用が不可欠であり、この本は著作権法で定められた引用の範囲内で作成されたもの
であると主催側からの説明がある。
主催側から公表のあったサンプルページを参考に解説すると、

このように、引用が大半を占めているオリジナル性のないコピーであり、違法性があるのでは?
N氏が問題視したが、下記のように

正しい引用のルールに則り、引用元が明記されているため、問題はない。というのが主催側の説明である。

では、著作権法で定められる引用のルールとはどのようなものであろうか。 以下の検証は、法務省HPなどを参考にし作成したものである。

このように、問題の争点はこの引用方法は著作権法に違反するものかというものである

これに関し、あくまで個人の意見として書かせていただくと、
黒に近いグレーなのではないかと思われる。
が、しかし主催側の説明によると(ツイートに記載のURL参照)
公式発行物の情報を使用させて頂く以上、普段私たちが製作しているパロディ同人誌とは“全く異なり”、最大限適法であろうとした>とのことである。
また文章に関しては引用部が大半だが、構成等や書式・まとめ方の切り口は独自のものであり、オリジナル性のあるものであるということは認知できる。

>主催様から「引用ではない」とのようなご指摘をいただきました。

想定外でした。少しお時間を頂いて引用ではないという旨の検証ができた際は追記いたします。

 




【結局どちらの主張が正しいの?】
双方の主張をまとめると
・主催側の主張(ツイート記載のURL内の文章のまとめ)



・N氏の主張(A氏から伺った内容を再構成したもの)



以上でわかるとおり、N氏は違法性がないにしても、同人誌制作のモラルに反するのではないかと訴え、
主催側は 違法性のない本なので、販売することに問題は一切ない。との回答で、検証をしても黒に近いとは言えグレーなので、

違法性がないという主催側の主張は正しいと言える。




【まとめと考察】
結局「Fullpedia」に関しては違法性はない。しかしかなり厳しいラインでの発行であると推測される。
本ジャンルにおいて普通の同人誌は権利者に訴訟を起こされたことはないものの、訴えられる可能性を通常の同人誌より多く孕んだものではあると思われる。
それにより今回のN氏のように疑問を持ち、販売の是非を問う参加者がいることは不思議ではない。
なぜこのような騒動になってしまったかというと、違法かどうか非常に判別しがたいラインの同人誌だったため、双方の認識に誤差が生じたからである。
また、適切な話し合いが行われなかった(間に人を挟んだ話し合い、メールでの双方間やりとりはゼロ)ため、一方的なものになってしまった。

個人的な考えではあるが、主催側から「司法書士に相談の上適法であると判断された本である。これ以上の拡散行為や違法性に関する問い合わせは
プチオンリー主催業務に影響が出るため、迷惑行為とみなすのでやめてほしい」と一言メールの返信があれば、ここまでもめることはなかったのではないか。
主催と一参加者では立場が違ってくるため、twitterのプチオンリー主催アカウントでN氏の名前を出し参加権利の剥奪を発表するのは少しやりすぎではないか…と思ってしまう。
N氏の主張にあるように返信期限を設けて説明を待ってたものの、説明の返信がくることはなく今回の発表がされた。

同人制作のモラルに関して、人によって認識がかなり異なるものであるということは明らかではある。
しかしながら、原作を愛好する者たちによって二次創作同人誌はかかれているので、原作の利益を損なうものは以ての外というのは
共通の認識であると願いたい。
今回の本は制作サイドもプチオンリーを行う程その作品が好きだから作ろうと思った本であり、
また、N氏も好きな作品の有する利益が損なわれるのではないかと心配し意見を主張したものである。
その点は深く認識していただきたい。

 

モラルとは

倫理・道徳・良識などを指します。各個人でお考え頂くものです。




最後に、このまとめが二次創作同人誌を制作するすべての人に、著作権について深く考え、正しい認識を持っていただくと同時に
二次創作同人誌制作に関するモラルをもう一度考えていただくきっかけになることを強く願います。









2013年3月 匿名

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