アサシンクリードで捕鯨
日本でも人気のゲーム、「アサシンクリード」シリーズの最新作に捕鯨シーンがある、として動物愛護団体が抗議の声明を発表した。捕鯨には反対の姿勢を示すことが多い欧米でも、今回は多くのメディアが「売名行為」と一蹴している。
舞台は18世紀のカリブ海
PETAが問題にしたのは、「アサシンクリード4 ブラックフラッグ」。暗殺者を主人公にしたゲームで、最新作は18世紀のカリブ海が舞台となる。海賊の黄金時代といわれたころで、同地では捕鯨も盛んに行われていた。
ゲームが発売されていないため、詳細は不明。宣伝用のプレビューなどに捕鯨的な要素が見られることから、PETAは「捕鯨を賛美するゲームは恥知らず」とする抗議声明を発表した。
暗殺者を主人公にしたゲームで
ゲームを制作するUbisoft社はこれに対して、「アサシンクリードは、歴史を遊び場に据えたゲームであり、完全なフィクション。ゲーム中で描かれる野蛮な行いや略奪、船のハイジャックなどを容認しないのと同様、違法な捕鯨も容認しない」とする姿勢を表明した。
アサシンクリードはもともと暗殺者を主人公に据えたシリーズ。ゲームの中では、何度も「殺人」が行われる。PETAはこれには反応せず、捕鯨についてのみ問題視。削除するよう求めた。
欧米でもこの姿勢は「馬鹿げたもの」と報道されており、有名ゲームに抗議することで、売名効果を狙っている、とする見方が一般的だ。PETAは過去にも「マリオのタヌキスーツ」に抗議したことでも知られている。
◆アサシンクリード4
http://www.ubisoft.co.jp/ac4/