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中国 腐敗深刻の鉄道省を解体3月10日 17時40分
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中国政府は、おととし、トップの閣僚が汚職で解任されるなど、腐敗体質が、長年、指摘されてきた鉄道省を解体する方針を発表しました。
中国の鉄道省は、鉄道建設などを巡り大きな利権があり、おととしには、現役の鉄道相が汚職で解任されるなど、行政機関の中でも特に腐敗が深刻とされていました。
また、おととし、浙江省で高速鉄道どうしが衝突し、40人が死亡した事故では、鉄道省のずさんな安全管理体制や事故後の対応に国民の批判が高まりました。
全人代=全国人民代表大会で、10日、発表された政府の機構改革案によりますと、鉄道省を解体し、行政部門を交通運輸省に移して、新たに「国家鉄道局」を設けるほか、鉄道の建設や運行を行う会社を設置するとしています。
全人代の全体会議で説明に当たった馬凱国務委員は、「鉄道の建設と運営を健全に行っていくために、政策部門と経営部門を分けることが必要だ」と説明しました。
また、会議に出席した盛光祖鉄道相は報道陣に対して、「改革によって、今後、サービスの向上など、さまざまな面がよくなっていくだろう」と述べ、政府の決定に従う考えを示しました。
鉄道省の解体は、習近平指導部の腐敗対策に臨む姿勢を示すものとして注目されていました。
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